拠点を移そうと思って、初めて見えてきたこと
今年のゴールデンウィークは〝家族で暮らすこと〟をイメージしながら函館で過ごしました。
実際に物件を紹介してもらったり、色んな人の話を聞きながら、「拠点を移すのって大変だなぁ」ということを今更ながら実感しています。
今回の滞在で悩ましいと感じたことを具体的に挙げると、以下のような点です。
▼ゴールデンウィーク中は不動産業界も休みなので、ネットで下調べをしていっても内見は難しい
家や土地を探すためには、ある程度まとまった時間が必要になります。ゴールデンウィークやお盆休みを利用できると嬉しいところですが、そういった期間は不動産屋さんも休みであることが多いため、別で時間を作る必要がありそうです。この点は東京で働きながら進めるとなると、ちょっと大変だなぁと感じました。
▼学校の統廃合が進んでいて、小学校まで徒歩3、40分という状況も珍しくない
少子化が進み、学校の数が減っているので、僕が暮らしていた頃よりも学区は明らかに広がっています。それに伴って、登下校の距離や時間が増えているので、家を建てた友人たちも「なるべく学校の近くに」という意識を強く持っていました。今後も統廃合が進んでいけば、それを理由に転校せざるを得ないこともあるでしょう。そのことを頭に入れた上で、暮らしの拠点を考える必要があるなと思いました。
▼とにかく「函館で商売するのは大変だぞ」と言われまくる
商売が大変なのは、函館に限ったことではありませんが、「冬は人が外に出ない」とか「あそこも立ち行かなくなって店を閉めた」といった話を嫌というほど聞きました。それはそうなんだろうし、安易な発言をしないでいてくれることには感謝しています。
ただ、そういう話ばかり聞いてると、誰も何もできなくなっちゃうなぁとも思いました。そうした現状に対して、何も手を打たず、衰退の一途をただ眺めているのは嫌だなぁという気持ちでいます。
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改めて良いなと思った点もたくさんありました。
特に強く思ったのは、広い空間がもたらす心の余裕と発想の余地。
家にしても、花見をする場所にしても、サウナにしても、空間が広いということは心に余裕をもたらしてくれるので、何かとギスギスせずに済みます。
また、山や川で見るもの全てを遊び道具にして次々と新しい遊びを作り出す子どもたちの姿は、環境が発想に及ぼす影響の大きさをよく物語っていました。
そういった点は、暮らし目線だからこその発見だったと思います。
今回の経験を踏まえて、やはり最終的には〝都合〟ではなく〝意識〟で暮らしの拠点を選ぼうと思いました。
我が家の指針は、家族で楽しい未来を描けるかどうか。
そのためにどんな可能性があるのか、引き続き前向きに考えていきたいなと思っています。
何にせよ、考えるべきことが具体的になったのは大きな収穫でした。
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明日5月14日(火)に開催するIN&OUTのイベント・トンネルセッションでは、僕も今回の体験を踏まえて、ゲストのお二人(鳥井弘文さん、三浦菜さん)と話ができたらなと思っています。
函館に関心を寄せる人たちが単に集まって昔を懐かしむのではなく、今直面している課題やアイデアを持ち寄ってイメージを膨らませる場所。
そのイメージを行動に移すために協力できる関係性。
そういったものを築く足がかりになれば良いなと考えています。
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DMやコメントでも受け付けております。
会場でお会いできるのを楽しみにしております!