「メンバーシップ型」も「ジョブ型」イヤだ!
みなさん「メンバーシップ型」と「ジョブ型」をご存知でしょうか?簡単に言えば会社の雇用システムを示している言葉です。
「メンバーシップ型」は人に仕事を割り当てる
みんなファミリー!家族!
年功序列(先輩が偉大!)
先輩になると給料上がっていく!
評価基準や労働時間が曖昧!
「ジョブ型」は仕事に人を割り当てる
仕事が終わったら帰る!少しドライ?
専門的な精鋭が集まる!
給料は成果報酬!(出来高)
若かろうが仕事ができれば評価される!
評価時間や労働時間が明確!
簡単に説明するとこんな感じです。
日本は長年、「メンバーシップ型」が多くの企業で採用されています。一方の「ジョブ型」は日本以外の多くの国が採用しています。欧州で浸透していった雇用スタイルです。
どちらの雇用のスタイルにもメリット・デメリットがあるのでどちらが良いとは一概に言い切れません。しかし、日本では「ジョブ型」のスタイルが注目をされるようになってきているそうです。
数年後には日本の雇用スタイルも変わっているかもしれません。なぜ?日本のスタイルが変化しつつあるのか?それは日本の抱える働き方の問題や急速に移りゆく世界経済が関係しているようです。
日本型メンバーシップ雇用の崩壊?
「メンバーシップ型」は人に仕事を割り当てる
みんなファミリー!家族!
年功序列(先輩が偉大!)
先輩になると給料上がっていく!
評価基準や労働時間が曖昧!
「メンバーシップ型」とはまとめるとこんな感じです。仕事内容や勤務地を明確に限定せずに、その人のスキルや人柄を見て、うちの会社に合った人を集める!
集めた(採用した)人たちに仕事を割り当てる雇用システムです。日本の多くの企業はこんな雇用システムでした。
採用された新人は仕事を覚えるまで
先輩に面倒を見てもらいながら安心して成長できる!
終身雇用!一生面倒を見てもらえる!
年功序列!会社に長くいれば自然と昇給していく!
「メンバーシップ型」にはこういったメリットありますが、このメリットや安心感が壊れ始めてきています。
日本ではどこか一つの会社に入ったらそこで一生を終えるんだよね…終身雇用があって、一生会社が面倒を見てくれるんだよなね!とマインドが私たち日本人の中にはあったのかもしれません(私個人としてはあまりそんなマインドはありませんが!)。
しかし、終身雇用が普通ではない、終身雇用が保証できない会社が多くなってきました。ここ数年の日本の倒産した会社の平均寿命は約24年。超高齢かと少子化に伴い私たち日本人の働く時間はどんどん増えていく一方。人生100年時代と言われることもあります。
お分かりのように会社の寿命は短くなっているのに、日本人が働く時間は増えていく一方です。そこに人口減少も重なり、終身雇用という概念がなくなりつつあるのはこういった理由が一つです。一つの会社で生活をし続けるのは難しいとなり、国も会社もどんどん副業を推進しているのもこういった背景があるからです。
長時間労働の問題
長時間労働による過労死のニュースなど、長時間労働の問題があります。長時間労働は普通。残業は当たり前。休日出勤。休日を返上して接待へ。これが日本人の長時間労働に繋がった要因の一つで、そこには『メンバーシップ型』のシステムも少なからず関わっています。
なかなか帰りにくい職場の雰囲気。
「みんなが仕事をやっているのに先に帰るのか?手伝わないのか?」
上司から押し付けられる仕事・雑務
仕事の評価基準が出勤日数だったり労働時間。
仕事の評価基準が曖昧。
こういった理由から日本の長時間労働が生み出さられている要因の一つです。日本政府は『働き方改革』を掲げ、この長時間労働を改善しようとしていますがこの日本型「メンバーシップ」がネックになりうまくいかない状態もあるそうです。みなさんも上で挙げた項目でウムウムと納得できる部分があるのではないでしょうか?
私もウムウムと首を縦に振る項目もありますが、私は割と自分の仕事が終わればサッと帰っちゃうタイプです。最近はそんな人も増えてきているのかなと思います。どちらが良いか、悪いかではなく、だって私には私の時間がありますもん。やること、やりたいことがあるので、そこでのやるべき仕事が終われば帰ります。時間はその人の命。私はなかなか帰れない雰囲気には負けません!笑
「ジョブ型」
日本型「メンバーシップ」に限界を感じる企業も増えてきています。その中で現れたのが欧州型の雇用システムである「ジョブ型」雇用です。
「ジョブ型」は仕事に人を割り当てる
仕事が終わったら帰る!少しドライ?
専門的な精鋭が集まる!
給料は成果報酬!(出来高)
若かろうが仕事ができれば評価される!
「ジョブ型」とはまとめるとこんな感じです。「ジョブ型」は企業が求める仕事に合う人を見つけ雇用するスタイルです。仕事に人を割り当てるシステムです。そのために会社の求人も仕事の内容や、勤務時間、評価基準を明確にします(ディスクリプション)。なので労働者もその内容を見て、自分に合うスキルや希望の時間などを選ぶことができます。
これにより会社は専門的な人材を採用でき、労働者も自分のライフスタイルに合った働き方ができるようになります。評価基準がはっきりしているので労働者はその仕事が終われば報酬がもらえる。会社側も無駄な時間給を払う必要もなくなりコストの削減にも繋がる。その職が合わないなと思えば労働者は退職が当たり前。
こちらで大きく求めらることは、働く側のスキルです。働く人の専門的なスキルが高ければ高いほど選べる仕事は多く、短い時間で稼げることもできるでしょう。しかし、そういったスキルがない人にとっては仕事が見つからずにお金を稼げないことになってしまいます。
「ジョブ型」にもメリット・デメリットがありますね。
どちらがいいの?ではない。
じゃあ、どちらのシステムを採用している企業を選べばいいの?またはどちらの会社を目指せばいいの?と思いがちですが、それぞれの業種でもその答えは違ってきますし、どちらが良いとは一概に言えませんね。その会社にぴったり合うシステムを見つけることが一番大切ですね。
「メンバーシップ型」のように会社全体が家族のように、みんなで頑張ろうぜ!という環境はやっぱり楽しくモチベーションにも繋がります。でも「ジョブ型」のように自分のやるべきことが明確で、それが終わったらサッと帰りたいですよね。こんな形が良いです!双方のいいとこ取りをしたこんなハイブリットな形がイイ!
この2つのどちらかのシステムに収まれ!と言われたらイヤだ!と答えるでしょう。だって自分に合った働き方を、みんな違くていいじゃん。と思ってしまうからです。
しかし、そんなこと言っても私たちの会社ではできない。私にはできないよといつまでたってもネガティブ発言をしている人へ。まずは行動しましょう。転職でもいいでしょう。副業でもいいでしょう。何かを変えなければ何も始まりません。時間がないという人もいるでしょう。私には無理という人もいるでしょう。時間は自分で作るのです。スキルをつけるのも自分自身なのです。最初はみんなスキルなんてありません。やればやるだけついていくのです。そうしているうちにいつの間にかできることが増えている事も多くあります。
弱音を吐かずに、この目まぐるしく変化する世界に揉まれずに、自分の合った働き方を見つけて、一緒に幸せになりましょう。頑張りましょう!
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