見出し画像

[自己?紹介]仕事中の相棒であるラジカセの話

初めまして、初の投稿になりますイナミ・スタンダードと申しております。

せっかくのnoteへの初投稿ですので気合を入れて何を書こうかと色々と思案をしていたのですが、今この瞬間にも黙々と音を鳴らして支えてくれている私の愛すべきラジカセについて紹介させてもらおうと急な決心をいたしました。


こんな姿の美しい奴

SANYO MR-U4SF

調べてみると発売は1984年とのこと。相棒は歳上でした。

『おしゃれなテレコ』というキャッチコピーで当時爆発的に人気だったとか。
wikiによりますが、この人気により各社が模倣した製品を投入することになったが、このU4シリーズの圧倒的な地位は揺るがすことはできず、長年にわたりこの市場で首位に君臨し続けた。

それから40年(そんなにっ!?)経っていますが、人気だった理由もわかるような気がします。

圧倒的な美

私がアップした画像でどこまでお伝えできているか心配ですが、まず何よりこの美しさを見てください。
完璧な配色、無駄のない配置、サイズ感もベスト(比較がなくてすみません)

仮に音を鳴らさなくてもインテリアとして圧巻の美を放っています。


出会い

そんな彼(彼女?)との出会いからもう3年近く経っています。

当時の私は急にラジカセを手に入れたいという欲に支配されました。
※PERFECT DAYSよりもずっと前です(愚かなプライド、、、)

しかし、家電量販店やネットショップで販売されている新品のラジカセはどうも味がなく魅力を感じない、ということでレトロなラジカセを求めて中古市場で探すことに決めました。

ネットやハードオフやヤフオクなどなど、時間があればひたすらめぼしいものを探す日々。やはり70~90年代に発売されていたラジカセはレトロで趣があり魅力的なものが多いです。自分の中の候補リストが増えていきます。

しかし、どれも全てを満たしてはくれません。

やはり長い時を乗り越えているということ。
サビや汚れは避けられず、機能としても「テープ再生不可」「AM受信できず」などどこかに不調をきたしています。
またオーバーホール済みのようなプロの方が修理・クリーニングをしているものは値段が跳ね上がっていて簡単には手が出せません。

そんな日々の中、まだ利用したことがなかったメルカリを通勤中にボーっと見ている時に運命の出会いをしたのです。


本当のオフホワイト

値段はそこまで安くはなく2万円台。
ただ、写真や説明文から伝わる状態は完璧でした。
「動作問題なし」「サビなし」「経年による若干のヨゴレあり」

これしかない、と電車の中で直感的に思い、誰かに先を越される前に買ってしまおうと急いでメルカリの登録を進めます。
目的地の駅に着くまでに買ってしまいたいレベルの衝動でしたが、少し冷静になり念の為に他の同製品の過去の売買などを調べて価格や状態を相対的に比較しようと思いました。

そこで多数の気になる写真が出てきます。
他の商品や画像ではそのボディの色が角度や光の当たり方によってあまり綺麗とは言えない黄ばんだ白になっているのです。まるでタバコか太陽光に焼けたような。

この製品の元々の色は綺麗なオフホワイト(正しい色の表現として)です。
どの画像も角度や照明の当たり方によっては綺麗なオフホワイトに見えます。しかし、違う角度や違う光の当たり方をしている画像を見ると急に色味が変わり、私が感じた魅力が半減しています。

もう一度、購入を考えているメルカリの画像を見ます。8枚くらいはあったはず。どれも間違いなく綺麗なカラー。完璧なオフホワイト。
でも、全て照明による錯覚ではないかと疑いが晴れません。
考えすぎてしまいひとまず電車内での購入は諦めます。
2、3日かけて職場の人や友人に画像を見せてはこれは何色かと狂気のように聞いて回りました。

そして出した結論。

買わないと分からない。

リスクもありますがこの出会いを逃したくない。
その一心で思い切って購入に踏み切りました。(初のメルカリでしたが何千円か値下げをしていただいて最終的には2万円)

その数日後に商品が届きます。即日発送をしてくれた良心的な出品者に感謝しつつ、丁寧な梱包を解いてようやく手にいれることができました。

色は綺麗なオフホワイト。
どの角度から見ても、どんな光を当ててもそれは褪せることはありません。
本当のオフホワイトです。

1980年代 日本メーカーの技術力

見た目は完璧、動作不良も無くまさに思い描いていた通りラジカセ。

このスタイリッシュなマシンは流すラジオの音や音楽に彩りを添えてくれます。
味?侘び寂び?趣き? が足されるイメージでしょうか、IT機器やネットが普及した今だからこそ魅力が倍増しています。

この秋はカセットテープに録音したノラ・ジョーンズのアルバムをよく聴きました。
音はよく響いて、心にも響きます。

そして使用を重ねるにつれ何十年も前の日本メーカーの技術力に驚きます。
スピーカーモード(モノラル、ステレオ、ワイドステレオ)、音質、イコライザーの利き方、様々な入力・出力機能 etc・・・

間違いなく当時の日本は世界を牽引する技術大国であり、その競争力の高さを何十年という時を超えた今でも見せつけてくれる一品です。


電池駆動だからこそ

このような素晴らしいラジカセライフを送っているのですが1点だけ問題点があります。
購入前から了解済みの件で、ACアダプタが付属していないのです。
もちろん分かったうえでの購入でしたので戸惑うことなく電池駆動で動かしています。

ただし、私の使用方法だとあまりに稼働時間が長く電池の消耗が激しいため、固定して長時間使用するときにはACアダプタからの給電方式も取り入れようかと考えています。
しかし情報があまりなく、本体にあるヒントはDC9Vとプラスマークの図のみ。
これはどのメーカーでも該当するものは使用できるのでしょうか?
※詳しい方がいらっしゃいましたらご教示お願いいたします。

またACアダプタがないことはデメリットばかりではありません。
怪我の功名ではありませんが電池駆動のみで割り切っていたのでどこへ行く時も簡単に持ち運びができ、それにより使用頻度が増え、より愛着が増していくという正のスパイラルに入りました。

もしアダプタがあったら据え置き的な使用をして頻度は落ちていたかもしれなく、このラジカセの魅力や実力を十分に発揮できなかったかもしれません。
携帯性というのはこのご時世では大切です。

ぼくたちの失敗

最後に素晴らしいラジカセライフ、一点だけ失敗の共有を。
(ラジカセは関係なくぼくだけの失敗です、ラジオから流れてきた音楽に掛けました)

ラジカセは想像を超える素晴らしい機器でした。
中古でここまでのものに当たれることは中々ないなと経験則からも実感しています。

この感謝を形にしたい。

さて、私は何をしたのでしょうか?
SANYO(現存するチーム)やこの商品を売ってくれた方に手紙でも書いたのでしょうか?

いえいえ、正解はメルカリです。
間に仲介を挟まず直接中古品を売買できる便利さ、そして希少なものも手にいれるチャンスがある事業の素晴らしさ。

そして私は株を買います。

元から株の売買はしていたので簡単な財務分析だけしてGO。
普段とは違う銘柄との出会い方ですがこういう実社会でサービスを素晴らしいと実感して投資をするという方法もありだなと考えたのです。(本来あるべき投資の形?)

そしてその後メルカリの株価はラジカセにも負けないくらいの美しさで、暴落のチャートを描きます。

損益 11/13現在で-121,600円

ああ,普段とは違う綺麗事な投資なんてするべきじゃなかったんだ。
ラジカセでチャーリー・パーカーを聴こう、14万円したラジカセで。










いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集