「まちの余白」をつくる (2023年7月活動報告)
こんにちは、ジソウラボの山川です。梅雨が開けましたね!
毎日暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日は、こちらで、私たちが井波で建物を改修し利活用する際に考えていることを少しお話ししたいと思います。弊社コラレアルチザンジャパンでは2016年のBed and Craftの開業以来多くの古民家を改修してきました。当時は古民家ホテルや分散型ホテル等の言葉もなかった時代で、なぜわざわざ古い建物を活用するのかと不思議に思われていたと思います。
最初の宿TATEGU-YAをオープンした際も、この土地を更地にしてしまうと二度と建物が建たないだろう、そうすると益々通りの賑わいも失われてしまう(既に隣地に建っていた魚屋は解体されて更地になっていました)と感じたからです。もちろん、それは今に続く空き家率増加の防止や、環境問題に対する配慮もありますが、それ以上に井波で感じたのは「余剰空間」が多すぎること。実際にTATEGU-YAは、延べ床面積が200平米もあり私たち夫婦が井波で暮らすには十分すぎるほどの大きさ。一昔前までは、冠婚葬祭を自宅で行っていた風習もあり、住宅には和室二間続きがあたりまえ、しかし現代のライフスタイルに照らし合わせると大きすぎます。
実際、平成の大合併があった約20年前の井波町の人口は約1万人で現在は8,000人を割っています、2割近く減ったのであれば、建物を改修する際に全体の面積の「2割を町に返す(公共空間にしていく)」という取り組みを毎回の計画で考えています。それは路地や軒下空間を新たに設けることで「まちの余白」として活用してもらうことを考えています。
昨年末オープンしたNAT.BREWにも誰でも利用できる路地と軒下空間をつくったことによって「土着横丁」というイベントが自然発生したりしています。特にこんな暑い日には影の空間をつくり、涼風が通り抜ける憩いの場としても活躍してくれます。
自らの土地を地域に開いていくことで町自体の心地よさを向上させていく。不動産にも共助共創の考えで取り組んでいければと、熱くなった頭で今日も様々な妄想に浸っております。
▼△▼2023年7月のTopics ▼△▼
7/11 POTLUCK 井波来訪
7/23 samuriceNY 視察対応
7/24 総会・フレンズ交流会
令和新時代まちづくり推進事業(EAT LOCAL INAMIプロジェクト)の推進
国際木彫刻キャンプ交流事業の推進
井波彫刻DX事業の推進
定例会・分科会実施
※noteは、JISOLABOが応援者の方にお送りしているニュースレターを元に作成・編集しています。
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