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フェイクは作れるし騙される

私はいわゆる、「ツイ廃」です。
ツイ廃は「Twitter廃人」の略で、ざっくり言うと毎日のように欠かさず数百件くらいツイート or リツイートしている人の事を指します。

・少なくとも1年以上毎日ログインを欠かした事がない
・Chrome の一番左のタブに常に Twitter がある
・食事中も移動中もスマホ片手に Twitter のタイムラインを眺めている

と言えば、だいたいその度合いが分かっていただけるでしょうか。

…とはいえ、私の場合は一日数百件ものツイートのほとんどがリツイート(RT)かリツイートしたツイートへの感想(空リプ)が占めていて、普通のツイートはわずかです。

そんな私ですが、毎日のようにコ口ナ関連のワードが Twitter のトレンドに載りタイムラインにコ口ナに関するツイートが流れてくるようになって以降、私自身が非常に情報に踊らされるようになっているのを強く感じます。

なぜ情報に踊らされているのか

ちょっと考えてみましたが、理由はいくつかあります。

・基本的に Twitter のタイムラインで流れてくるかトレンドで話題になっているニュース記事(のリンクが貼られたツイート)しか読まない
 ・ニュースアプリも使っていないし、偏っていると言えるかもしれない
・私がコ口ナに関してそれなりに関心が高い方(だと思う)な分、興味を引いたり衝撃的な情報ほど鵜呑みにして信じ込んでしまう
 ・ツイ廃な分、ネットの情報に触れすぎて個々の情報を疑わなくなってる節はある
・ちょっとでも興味を持ったツイートはリツイート・いいねしてしまう癖がある

もとより、私がツイ廃なのは「他人の新鮮な意見・情報が常に沢山流れてきて面白いし興味深い」から(昔は承認欲求目的でもやってたけど色々あって今はない)なので、Twitter に触れすぎて個々のツイートごとに深く考えないようになり(流し見)、感情や気持ちが単純化されてしまっている事が根本にあるような気はしています。

普通に考えて、山程流れてくるツイート、トレンドに上がっているツイートを1日数百件も吟味しながら見る事は不可能です。
さらに次から次へと情報が上がってくるので、より新しい情報をみたい、と思うにつれ自然と1つのツイートを見て考える時間がどんどん短くなり、結果として「草」とか「は?」とか単純化された感情しか湧かなくなってしまっているのかもしれません。

また、Twitter に流れてくる情報のほとんどは、当たり前ですが裏取りもされていないしマスコミが報道している訳でもない(マスコミはその性質上おっぽど話題にならないと取り上げない)「事実でないかもしれない」情報です。

例えば、誰か(一般ユーザー)が「今夜一風堂に食べにいきましたーおいしかったー」と画像付きでツイートしたとします。
まず、ツイートの投稿者は何の変哲もない一般ユーザーなので、ツイートの文章を信頼することはできません。
次に、画像付きで投稿されていますが、これもコラ画像であったり、過去に一風堂に行った時の写真だったり、あるいは Google 画像検索で拾ってきた写真である事も否定はできません。
「一風堂に行った」という事実が証明できればこのツイートは真実だと言えますが、それを証明できるのは一緒に行った家族もしくは友達(でかつ投稿主の Twitter アカウントを知っている者)のみに限られます。

…といった具合で、公式アカウントやフォロワーが数十万・数百万単位の芸能人であれば話は別ですが、それ以外のアカウントのツイートは現実的に確実に真実であるかどうかを判断できません。
本来、細かい可能性まで拾うのであれば確実に真実であるかどうかをチェックするには相応の時間と労力が掛かる、もしくはできない場合すらあり、実際はどこかで妥協する必要があります。

その点、常に確実に真実とは言えない情報に毎日のように触れていると、流れてきたツイートを(よっぽど分かりやすいツイートでもない限り)大方真実だと思い込んでしまう癖がついてしまうのでしょうか。

フェイクは作れる

実は、結構前(フォロワー数3500人とかで厨二病でイキリ散らかしていた頃)に(Twitter で批判されがちな)某 SNS の公式アカウントのツイートを開発者ツールでテキストを弄ってスクショし、「某 SNS の公式アカウントが誤爆!?すぐ消したみたいだけど」みたいなツイートをしてしまった所、大炎上してしまった事がありました…(残当)

炎上した理由は元々イキリ散らかしていてヘイトを買っていたり過去にも色々やらかしかけていたのもありますが、

・フォロワーが比較的多く発言力が高かった
・割とそれっぽい文章だった
・誤爆してすぐ消したという実際にありそうなシチュエーション
・開発者ツールで弄ったため正直本物にしか見えない
 ・そのため画像ソフトで加工したとき特有の不自然さが一切なかった
 ・一応よーく見れば嘘だと分かるようにはなってたはず…

など、冗談めかしてツイートしたはずが、殆どの人に本当にツイートしたものだと信じ込まれてしまったのは大きいような気がします。馬鹿ですね…(黒歴史)

なぜ普通に考えれば炎上するようなツイートを投稿してしまったかですが、今思えば当時の私はフォロワーが多い事もあって承認欲求が強く、10~20くらいのリツイート・いいねでは満足しなくなってしまっていました。
一応騙す意図はなかったものの、一瞬「マジじゃね?」と思わせられれば沢山リツイート・いいねされて承認欲求を満たせるかなー…という(安易な)動機だったような気がします。

そもそも、動機がなければデマツイートは生まれません。
選挙で勝たせたり自身を有利にするためにためにばら撒くような策略的なデマツイートも一部にはあるかもしれませんが、ごく僅かです。
熊本地震での例のデマツイートもそうですが、みんな騙されてデマが広まるのが面白そうだから、沢山リツイート・いいねされて承認されたいから、といった安易過ぎる理由が大半でしょう(反省しています)。

あと、デマ情報は簡単に作れ(てしまい)ます。
とくに Web サイト上のものであれば開発者ツールでなんとでも弄れるし、そうでなかったとしてもスクリーンショットであれば GIMP などの画像編集ソフトで簡単に改変できてしまいます。
画像は加工難易度が跳ね上がりますが、それでもほとんどのユーザーは画像の隅々まで見ないのでごまかしが効く上、画像が添付されている事で人は無条件に信頼してしまいがちです(自戒を込めて)。

元はと言えばデマツイートの投稿主が絶対的に悪いとはいえ、素人目で嘘を見抜くのはかなり難しい、というかできない域に入ってしまっています。
1つ気をつけられる点としては、リプライに「このツイートはフェイクです!!」といったツイートがあったりするので、リプライを眺めるようにしてみることくらいでしょうか。

ちなみに、(詳細は割愛しますが)この件ともう1つ2つやらかしたのがきっかけで大炎上、結局名義を捨てて隠居する事になりそれから Twitter で承認欲求を満たすのをきっぱりやめました、デマツイは絶対にやめましょう…(ネットは皆さんが思っている以上に怖いです)

コ口ナ関連の情報は厄介

先ほど「公式アカウントやフォロワーが数十万・数百万単位の芸能人であれば話は別」と書きましたが、ことコ口ナ関連の情報に関しては異なります。

もとより、コ口ナウイルスは過去に前例のない未知の感染症で、信頼できる情報源からでも後になって間違いである事が判明したり、逆に嘘だろ…と思っていたらマジらしいという情報があったり(例:武漢の研究所からウイルスが漏れたって噂がアメリカの CNN で取り上げられるまでになった)、さらには 検査数増やして正確な感染者数を把握しろ vs 検査数減らして医療崩壊を防げ 等々、正解や真実すら見えない情報がゴロゴロ転がっています。

さらに、ウイルス自体が専門的な事もあり、信頼できる有名人が医学的に間違った認識でいて更にその間違った認識を元に意見をツイートしていたり、あとは例えば検査賛成派と検査反対派で別の解釈になる、どちらとも取れる情報があったりと、信頼できる情報源からのツイートであっても鵜呑みにしたら間違っていた(間違っていたとまではいかなくても不正確だった)といった事が日常茶飯事です。

本当に正確な情報だけが欲しいなら NHK だけ見とけって話でしょうが、Twitter では有識者の新鮮で正確な情報が手に入ったり、現場の生の声が見れたりもするので、一概に Twitter での情報収集をやめる事はできません。
いろんな情報に振り回されて完全に一喜一憂している私ですが、どうすればいいか、中々悩みものです。

まとめ

Twitter は様々な人の意見や感想に触れられてとても楽しいですが、フェイクニュースが紛れ込んでいる事も多々あり、そのバランスは非常に難しいです。
意図的なフェイクではなくても、認識違いで結果的に不正確な情報になってしまう事もあり(特にコ口ナ関連)、その場合は本人が不正確だと認めなかったりもするので余計面倒です。
流れてくるツイートを全て疑っていては到底 Twitter を楽しむことはできませんが、全て鵜呑みにしていても偏った、不正確な情報に振り回されてしまいます。

マスコミの公式アカウントとか信頼できそうなアカウント以外からのツイートは話半分に見流して真に受けないでおく、くらいが丁度いいのかもしれません。
あとはトレンドのニュースについて呟くならまずは元のニュース記事を見て正確な内容を把握してからにするとか(タイトルと説明だけだと誤解したりもする)。

折角こんな記事を書いたので、少し気をつけてみたいと思います。

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