「本籍地」のこと
本籍地って意識することありますか?
わたし自身、葬儀屋を始めて・・・
死亡届には必ず本籍地を書く欄があります。
死亡した本人
そして届出人
それぞれ本籍地を書く欄があります。
でもたいていの場合
本籍地は分からない・・・
亡くなった人の本籍地はもちろん
届出人自身の本籍地も・・・
これは、誰に限ったことではない
たぶん日本人の大多数が、この程度の「本籍地」感覚なのだろう
わたしは仕事柄よく中国へ行っていたので、パスポートの発行に
本籍地が必要なので、結婚後の引っ越しの際に近隣に移したが・・
まあ、海外に行くことのない人や、結婚しない人にとっては、
親か自分が亡くなってしまうとき以外は本籍地なるものとは、まったく無縁
なのかもしれない。
死亡届の本籍地がわからない場合、空欄にしてもらっているのだが・・・
役場の人がこれを探すのが、結構大変らしく、本籍地が違う市町村などでは
なんだかんだと確認がとりにくいのだそうな・・・
昼休みにかかっていたりすると、相手の役場もあんまりかかわりのないどう
でもええ仕事は後回しにするから、この確認作業に結構な時間がかかる。
「本籍とは、戸籍に記載される人が任意に定める日本国内いずれかの番地が存在する土地のことです」
と説明されている。
ふつうに現住所だけではダメなのか?
本籍地いるのか?
番地が所在していればどこでもいいということで
皇居や富士山に本籍地を置いている人が多いらしい
ここで、そんなオチャラケ必要なんかなあ?
役所も手間なだけと違うのかなあ・・・
「お父さん風俗好きやったからなあ・・歌舞伎町1-1が本籍や」
って言われてうれしいかなあ?
「甲子園球児やったから西宮市甲子園町1−82が本籍や」
皆が知ってたら、まあ大丈夫かもしれんけど、身内も誰も知らんかったら
死亡届出しに行って、役場の人が調べて
「この住所でした」
って言われて「ああお父さんは甲子園球児やったからなあ」
って感動するかなあ・・・
多分、「なんやねんな」
っていう人の方が多いんと違うかなあ・・・
本籍地っているんかなあ・・・