お米屋さんが作る、貴重な昔ながらの自家製造はったい粉

60年前からある機械で作る、「はったい粉」製造現場を見学させていただきました。

お店では同様にきな粉も煎って作られています

はったい粉とは? (Wikipediaより引用)

乾煎りした大麦やハダカムギを、挽いて粉にしたもの。
麦焦がし(むぎこがし)、煎り麦(いりむぎ)、香煎(こうせん)、おちらし粉とも呼ばれる。大豆から作られる「きな粉」とは全くの別物。

焙煎してあることにより、消化しやすく、素材の甘みがあり香ばしさがある。保存性がありながら、いつでも食べられる簡便食、携行食として重宝されている。
食物繊維や亜鉛が豊富に含まれている。
徳川家康の好物であったとされる。昭和40年代(地方によっては50年代)まで、子供のおやつとして人気があった。食べ方としては砂糖を混ぜた上で、白湯か麦茶で練り上げる方法が一般的であった。

<利用例>
砂糖を混ぜて白湯で粘土状に練り、焼いた練り菓子「はったい」として食べる。茶で練って食べたり、粥や茶粥などに混ぜ入れて風味や栄養を加える方法もある。
落雁(らくがん)などの和菓子の原料として用いられたり、地方によっては水あめで練り上げて伝統菓子にもなっている。
ホットケーキやクッキー類に混ぜてもよい。鹿児島県奄美群島では、黒糖と餅粉を加えて練った生地を鉄板で焼き、それを二つ折りにしたものは舟焼きと呼ばれる。筒状に丸めたものはやちむっちー(焼き餅)などと呼んでいる。
きな粉牛乳のように、牛乳に加えて飲む人もいる。

自分の好きな食べ物なので、情報をたくさん掲載していますが、今では食べる文化が失われ、スーパーによっては取り扱いが無い場合もあります。
置いてあってもどこかの製粉会社の機械製造のものなので、地元で昔ながらの機械で自家製造されるはったい粉が存在するだけで非常に貴重!

煎る前の裸麦(大麦)


60年以上使われている、昔ながらの機械
薪→石油→ガスへと燃料は変化しても、釜はそのまま!

昭和38年から使い続けている機械。
燃料は変化しても直火の強火力で煎る作業は変わっていません。
裸麦をハゼるところまでじっくり煎る。
麦のハゼ具合について、長年の経験から「パチパチ」という音の具合で判断し、均等にハゼさせたら、取り出して製粉へ。

一回で作れる量はごく少量
ハゼたてホヤホヤ。いい香りが漂う。このままシリアルにしても美味しい気がする。

作業工程自体はシンプルですが、均等に麦を釜の中でハゼさせないといけないため、量を一気に作れず、手作りで少しずつ製造しなければならない、手間ひまかかる食べ物でした。
また、年中作られていますが、夏場は作業場が非常に高温になり、大変な作業でした。こういった作業工程を見ると、食べ物の有難さを改めて感じます。

出来上がった粉は、香ばしくて美味しい!そして懐かしい味。
個人的に好きな食べ物で、出来ればずっとこのまま自家製で残って欲しいので、是非皆様も食べてみて下さい。

個人的なオススメレシピ
ジュクジュクの非常に柔らかくなった柿の中身を取り出して、はったい粉と混ぜるだけ。分量はお好きな割合でどうぞ、私は固めが好きなので、かなりはったい粉を入れます。
砂糖を入れなくても熟柿の甘みでかなり甘く、香ばしく、素朴なオヤツになり、柔らかくなった柿の一番美味しい食べ方だと思っています。

購入場所
・やっちょん広場(橋本市岸上522-1)
・よってって高野口店(橋本市高野口町名倉251-1)
・よってって九度山店(九度山町入郷5-5)
・かつらぎ西PA (下り)(かつらぎ町笠田東1270-22)
・イオンモール和歌山(和歌山市中字楠谷573)

店頭でも買えます
「深瀬米穀店」
住所:和歌山県橋本市高野口町名倉320
営業時間:9時~17時
定休日:日曜祝日
電話:0736422356
(店の奥に居て気付かない場合もあるので、その場合はインターホン押して下さい)

#はったい粉 #麦こがし #焙煎 #昔ながらの手仕事 #橋本市

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