子どものことを書いて、また登る。
10年前、22歳の冬。魚が捌けるようになりたくて寿司屋の厨房に入った。そんな時にお腹にやってきた息子が、来春から1年間、長崎の離島に一人しま留学に行く。本人の念願が叶って。
息子は「漁師になりたい」と言っている。具体的にどこの町でどんなものをどうやって獲るのかまで話してくる。そんなこと言ってもならないかもしれないんだから、そゆことあんまり言うなと私は半分思ってる。でも、その想いを持ちながら公言するからこそ開ける道ってきっとあって、その中で本人にとって必要ななにかを掴みながら