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アイルランドでWWOOF②日常と文化の違い

11月になりましたね。
アイルランドでは先週末にサマータイムが終わり、日本との時差が1時間増えて9時間となりました。サマータイムから通常時間に戻ることで1時間ズレるとは分かっているものの先週まで朝起きると真っ暗だった7時台が今週は明るいというのは、サマータームが無い日本人からするとなんとも不思議な感覚に陥ります。
日暮れも早くなり、夕方6時には真っ暗になるためFarmで働く時間が短くなりちょっぴりハッピーなこの頃です。

アイルランドにてWWOOFでFarm stayをしていて、ちょっとツラい。という記事を書きましたが、このFarmでの生活も今週でなんと4週目に突入しています。

相変わらず、ツラい、こんなはずじゃなかった。と感じることもありますが、だんだんと生活にも慣れて自分らしく暮らせています。「人手が足りないから居なくなられたら困る」とオーナーに言われてFarmを離れづらい状況でしたが、どうにかこうにか懇願して来週末にはFarmを出ることができそうです。(やったね!)ここでの生活やWWOOFでの出来事、価値観や文化の違いなどを今回は書いてみようかなと思います。

それぞれの食へのこだわり

ここでの生活で一番の違いを感じているのは食文化です。私はオーナーとその他3人のヨーロッパ人と共同生活をしていますが、それぞれ食のスタイルが違います。ベジタリアン、ビーガン、オーガニック系を好んで食べる子など。ベジタリアンと括っても芋類は食べないとか、クリーム系は食べないとか各々食へのこだわりがあります。オーナーに至っては芋類、肉類、クリーム系、パスタ、米、パンはいっさい口にしません。いつも主食はキヌアで、野菜炒めと魚の缶詰、目玉焼きをマスタードで味付けして食べています。私は他の住居人のように食のこだわりはあまりないのですが日本に暮らしていて肉や魚をほぼ毎日食べるのが当たり前だったので、野菜中心の今の生活のなかで「あぁ豚の角煮に思いっきりかぶりつきたい!」と思いながら過ごしています。動物愛護の関係でお肉をいっさい食べない子もいるので、ここでは口が裂けてもそんなこと言えないです(笑)食生活を強制されているわけではないので頼めば肉魚類も購入してきてくれるのですが、なんとなく食べずらい雰囲気なので私だけの週末のお楽しみにしています。

たまにはジャンクフードも食べたいよね、週末はバーガーを食べに行った。

最近発酵食にハマっているオーナーからKimuchiを作ろう!と提案がありみんなで作りました。

みんなでキムチ作り

その翌日、白菜(Chinese Cabbage)が余ったもののヨーロッパでは白菜はあまり主流ではないらしく、白菜を使って何かランチを作ってよ。とお願いされたので日本のクリームシチューを振る舞いました。この際も、食へのこだわりがそれぞれあるので何を作るのかめちゃくゃ悩みました。ちょうどこの時、オーナーとクリーム系が食べられない子が市場へ出かけて不在だったためシチューに決めました。もちろんお肉なしで。

振る舞ったシチュー

日本でも作っていたようにシチューを完成させて、米を炊いて、米にシチューかけるとまた美味しいよ(日本でもかける派、かけない派いると思いますが…)と教えたことろ「シチューにじゃがいもが入っているのに、米と一緒に食べるのは不思議な感覚だ。」と言われました。ヨーロッパではパン、米、パスタ、じゃがいもが主食になるので「じゃがいも+米」を一緒に食べるのが未知の経験だったようです。美味しいと言ってくれたのでよかったのですが、また一つ文化の違いを感じた瞬間でした。

アイルランドの田舎で大人のハロウィン

他国から来た子がくり抜いたかぼちゃ🎃

10月31日はハロウィンでしたね。アイルランドはハロウィンの発祥地と言われているものの私が滞在しているFarmに子供はいないし、田舎なので近所のお宅もなく、いつもと変わらない普通の日を過ごすのだろうなと思っていました。
ところがハロウィン前日、他の国から来たWWOOFerの子が「せっかくだから何か特別なことをしよう」と提案してくれたおかげで、オーナーが敷地内に所有しているサウナで温まってから焚き火を囲ってハロウィンナイトを楽しもう!という計画ができました。

焚き火はいいですよね

まだアイルランドに来て1ヶ月ですが、今回でサウナは2回目。アイルランドでは近年サウナブームがきているみたいでこのオーナーのように家にサウナを作ったよ!という人も多いみたい。毎回サウナをするたびに水着を日本から持ってくればよかった…。と後悔します。アイルランドの夏はそんなに気温が高くないって聞いていたから海やプールに行くこともないだろうし、水着はいらないなと、パッキングしなかったのでまさかここにきて必要となるは…!

サウナ石造りでしっかりしている

サウナでととのって、焚き火で癒されて、、
仮装もトリックオアトリートもなかったけど、自然の中で厳かでどこか浄化される大人なハロウィンでした。

木の枝にパンの生地を巻き付けて焚き火に近づけて焼く"Stick Bread”という楽しみ方があるみたい。
日本の焼きマシュマロみたいなかんじかな。

お風呂事情

日本が恋しいと思う時…それはお風呂の時です。
外作業で冷えた身体をバスタブにゆっくり浸かって温めてあげたい。
そんなことが今の滞在先ではできません。なぜならばバスタブがないから。そして、温かいお湯も日によっては出ない時があり泣く泣く冷水で頭だけ洗って急いであったかいドライヤーで乾かすなんてこともあります。日本での当たり前が当たり前ではない。それが海外で暮らすってことだと身をもって実感する毎日です…。昔、貧乏生活をしている方のテレビ取材で、台所で水で髪の毛を洗っているというのを観て「大変そうだな」と思っていましたがまさか自分も同じような状況になるとは。

ちなみにお風呂はこんな感じ。
トイレとの仕切りもなく、本当に洗うためだけの場所って感じ。

他国から来た子は、そもそも毎日お風呂に入る習慣がなかったり、水でお風呂に入るのが普通の感覚の子もいてそれにも驚いた。ここではお風呂=温まる場所という認識はどうやら私だけみたい。日本のあったかいバスタブと入浴剤の文化、体験してほしい!最高なのに…と思う日々です。

今後について

最後に今後についてですが、冒頭で来週末にはこのFarmを離れると書きましたがその先は現段階ではまだ未定です。アイルランドの暮らしや農業はこの1ヶ月で体験できたのでよかったとして、他にやりたいと思っている宿泊系のお仕事はまだできていません。特に、これから冬になるのでWWOOFやWorkawayも募集があまりなく、さて、この先どうするかな。と悩み中です。
選択肢としては、ダブリンやコークなどの都市に移りバイトやお仕事しながら暮らし、冬を越す、または、ダブリン郊外にあるホステルから住み込みボランティアで働かないかと声をかけてもらっているので、そちらに移り住むか。
あと1週間後のことなので早く決断しないとですが、決めきれない、先がないギリギリの生活です。異国の地で、先がないってこんなにも不安になるものなのですね。どうにかできるようにいろんな人にコンタクトをとりながら慎重に決めたいと思います。 

アイルランドに来て1ヶ月、生活に慣れるのに必死で日本を離れたのが遠い昔のように感じていますが、まだ1ヶ月。いつか、生活が安定して1ヶ月あっという間!と感じる日が来るのかなと思いながら、せっかくなので楽しんで毎日過ごしたいと思います。ではまた☘️

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