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【陸マイラー的ライフハック】為替基準手数料・海外手数料【海外でのクレジットカード決済】

経営戦略コンサルタントのちょーすです。

海外では最低限の現金しか持たず、基本的にクレジットカードで決済をしています。何なら一度も現地通貨に換金せずに帰国した事もあるくらいです。

これまで何も考えずにクレジットカードを使っていましたが、一度どちらがどのようなメリットやデメリットがあるのか整理しました。


クレジットカード決済

クレジットカードを海外で利用した場合、「値段×為替基準レート×海外事務手数料」の計算で、支払額が決まります。

海外での決済で支払額が決まる流れは以下です。

  1. 現地で決済をする

  2. カード会社に決済情報が到着する

  3. その時点の為替基準レートから日本円に換算する

  4. その金額に利用手数料(%)をかける

なお、決済情報が到着するまでには2~4日のタイムラグがあるため、決済した当日のレートが手数料に反映されているとは限りません。

「為替レート」は利用するクレジットカードの国際ブランドにより、「海外事務手数料」はカード会社により異なります。

国際ブランドの為替基準レート

為替レートは日々ニュース等で出て来ますが、日々変動しています。

クレジットカードの為替レートは1日毎に実際の為替レートを基準に事務手数料を加えた基準レートが国際ブランド毎に決められています。

  • VISA:VISAインターナショナルのレート(欧州中央銀行レートに対するマークアップ)

  • MasterCard:MasterCardインターナショナルのレート

  • JCB :JCBが代表する基準レート

  • AMERICAN EXPRESS:主要な外国為替相場情報から選択した銀行間レート

  • Diners Club:所定金融機関の為替相場

一部の国際ブランドの基準レートが公表されています。

概ね、国際ブランドにより0.6%以内でのレートの違いがあります。

目安として、2023年9月8日での基準レートをまとめてみました。

VISA:JPY=0.006761USD=0.006308EUR=8.993652KRW
Master:JPY=0.006767USD=0.006312EUR=9.013361KRW
JCB:JPY=0.0067767USD=0.0063330EUR=9.0090090KRW
AMEX:非公表
Diners:非公表

2023年9月8日換算日の基準レート

本来は各通貨を日本円に換算するので各通貨単位に対してJPYかいくらかをまとめるのが正しい表記ですが、複数通貨で比較したかったので、便宜上、基準をJPYにしています。

なので、各通貨の数字が大きい方が海外決済での支払額が少なくなります。

非公表の国際ブランドを除くと、タイミングや通貨にも依りますが、2023年9月8日ではJCBが最も安く、次いでMaster(+0.143%)、VISA(+0.232%)となっています。

この傾向は数ヵ月という期間では変わっていないようです。

また為替に合わせて、レートを上げるのは各国際ブランド同じタイミングですが、レートを下げる動きが早いのはMaster、遅いのはVISAといった特徴があるようです。

海外事務手数料

海外事務手数料はカード会社や国際ブランドにより、1.30%から2.50%まで手数料率が異なります。

カード会社・国際ブランド別手数料率

目安に記載しているのが、標準的な手数料率なので、これより高いカードはあまりオススメ出来ません。

注意点は海外事務手数料が安くても、その前の国際ブランドの為替基準レートが上乗せされるので、支払時の事務手数料額は高くなってしまいます。

またクレジットカードのポイント還元率についても確認しておく必要があります。

概ね0.5〜5.0%くらいが標準的ですが、3%を超えていれば概ね損をしていることはないかと思います。

日本円決済・現地通貨決済

海外では店舗によって、カード決済時に「日本円決済」と「現地通貨払い」を選べる場合があります。

結論から言うと、「現地通貨払い」を選んだほうが結果的に手数料が安くなるのでおすすめです。

お店によっては、現地通貨・日本円(JPY)どちらで決済を希望するか選択できる場合があります。
日本円を指定した場合、その場で支払金額を確認できるメリットがありますが、お店が決定した為替レートで日本円に換算されることから、クレジットカード会社で日本円に換算する場合に比べて、割高になる可能性がありますのでご注意下さい。

現金決済

現金決済の場合、当然ながら決済に伴う各種手数料は発生しませんが、換金の際の為替レートや両替手数料は生じます。

決済方法の比較

クレジットカード決済の場合、クレジットカードのポイントが貯まる点と紛失してもクレジットカード会社に連絡してすぐに決済を止めることがメリットです。

一方で国やお店等によって、クレジットカードが利用出来ない可能性があります。

現金決済の場合、持ち合わせている額以上の支払は出来ないので、海外旅行で気が大きくなっていたり、現地通貨での表示で価格がよく分からなくなってしまっている場合に使い過ぎを防ぐことが出来ます。

一方で現金を盗難された場合にはまず返ってくることはないでしょう。また余ってしまったら、再度日本円に換金するとしても、両替手数料が2回も掛かってしまうので非常にもったいないです。

まとめ

海外のカード決済金額は0.1〜0.6%の「為替基準レート」と1.3〜2.5%「海外手数料」で決まります。

基準レートや手数料だけでなく、ポイント還元率まで考えて、使うクレジットカードを選ぶのが良いです。

支払通貨は「現地通貨」で決済するのがおすすめです。

クレジットカードをメインにして、念のためクレジットカードが利用出来ないお店用に多少の現金を持っておくのが安心です。

実際に現地で同じ店で同じ値段のものを購入して、比較してまとめている方もいらっしゃるので、興味があればその記事を参考にされるとより詳しい内容を知ることが出来ると思います。

この方の結論としても、海外事務手数料が1.60%のMasterCardが最も良く、次いでJCBとなっています。

私もここまで詳細にまとめてみたい気持ちは無いことはないですが、実際に海外に行ける頻度や同じものを複数個購入することを考えると、なかなかやり辛いなと思います。