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【どんぐり共和国】どんぐり銀行【100D(ドングリ)=どんぐりの苗木1本】
田舎暮らしをする経営戦略コンサルタントのちょーすです。
ネットで記事を見つけ、調べてみると本当に興味深い取り組みがありましたので、まとめてみました。
子供の夢を壊さずに、地域の役に立つサービスの紹介です。
どんぐり銀行
小さい子が外で遊んだ際に、落ちているどんぐりを拾って、持って帰ってくるというのは、子供を持つパパやママであれば、誰もが経験したことがあることかと思います。
そう、メイちゃんのように。
私も小さい頃を思い起こすと、外から持って帰ってきたどんぐりは、気がつくと無くなっていました。今思い返すと、やり場に困った親がコソッと捨てていたんだろうと思います。
確かに親としては、折角子供が集めたどんぐりを捨てるのは残念な気持ちになります。
そんな際に、集めたどんぐりを有効活用出来る面白いサービスがこちらの「どんぐり銀行」です。
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どんぐり銀行の仕組み
簡単にまとめると、利用者はどんぐりを集めて、選別して、預けるだけです。
どんぐり銀行側で、集めたどんぐりを発芽させ、苗木に成長させ、山へ植樹しています。
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成長させた苗木の一部を預けた利用者に払い戻しとして、発送しているようです。
どんぐりを拾ってきました
近所の公園に栗と一緒にどんぐりが落ちていた記憶があったので、拾ってきました。
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斜面一面にどんぐりが落ちていて、サクッと225個(概算)を拾いました。
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表面に割れや小さな穴が空いているものがあったので、確認しながら集めました。
中には既に芽?根?が出ているものもありました。どんぐりの発芽は初めてみた気がしますが、あんなに硬い殻を割って出てくるのには、ちょっと感動しますね。
ちなみにどんぐりの発芽は先っちょの所から出てきます。
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拾った225個のどんぐりが実際にどれだけの数が預けられるどんぐりに該当するのか、歩留も確認してみようと思います。
どんぐりを預ける準備をしました
どんぐりを水に浸け、浮いたどんぐりは取り除き、沈んだどんぐりだけ集めて水洗いします。
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ここで50個近くが脱落し、160個程度が残りました。
もう少し残るかと思っていましたが、思っていたより歩留が悪いようです。
水洗いしたどんぐりを太陽の光に当て、自然乾燥させます。
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ここで風に煽られて、いくつか転がっていき、脱落しました。
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こうして残った精鋭どんぐりを密閉せずに袋に入れ、袋にどんぐりの個数を書いて、預ける準備が完了です。
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概ね225個のどんぐりが150個に選別されたので、拾ったどんぐりのうち、3分の2は「自然に落ちた新鮮などんぐり」なんですね。
どんぐりを預けて来ました
預け先については、2通りの方法があります。
【郵送の場合】
どんぐり銀行本店へ郵送します。
【持参の場合】
どんぐり銀行出張所(「どんぐり共和国」の店舗)へ持参します。
西日本には、近畿では大阪・神戸、中四国では高松・松山・高知、九州では福岡・熊本・宮崎・沖縄にどんぐり銀行出張所があります。
私が住む中国地方には、どんぐり銀行出張所はないので、郵送しようと思いましたが、用事のついでに福岡県のどんぐり共和国キャナルシティ博多店の出張所で預けてきました。
どんぐり共和国はスタジオジブリのグッズ販売をしている店舗です。
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内側にも看板があります。
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大きなトトロがお出迎えをしてくれています。
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袋に入れたどんぐりを店員さんに渡し、通帳を作成する旨を伝えます。
初回または通帳を紛失した際のみ、通帳発行手数料の110円(税込)を支払います。
すると新しい通帳を作成して貰え、その場で記名します。
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記名を終えると、記帳をするのでしばらくお待ち下さいとのことで、店内を物色していました。
5分程度待っていると通帳が出来上がりました。
表紙はこのような感じです。
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どんぐり150個を預け、通帳に150D(どんぐり)が記帳されました。
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最終ページにシールの台紙があり、そこに葉っぱのシールを貼っていきます。どんぐり10個で葉っぱシール1枚が貰え、1日で貰える葉っぱシールの上限は10枚までとなっています。
どんぐりのシールは初回に貰えるそうです。
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どんぐりを預けた後にも、シールを貼るという仕事が残っているのも、子供の楽しみになりそうです。
100D(どんぐり)の払い出し
まずは預けたどんぐりの払い出しですが、年に1度、受付をすることで苗木の払い出し(交換)が出来ます。
例年、払い出しの受付期間は1月~2月のようですが、2020年は受付期間が3月14日~4月12日の約1ヶ月だったようです。
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苗木のお渡し期間は例年通り5月~6月となっています。
私も2020年に預けた150D(どんぐり)のうち、100D(どんぐり)を、早速、2021年に苗木に払い出ししようと思います。
どんぐりの木は大きくなるので、植える場所の検討もいないといけないですね。
どんぐり銀行の面白さ
私がこの取組で面白いと感じるのは、どんぐりの循環することを感じられる点と特に意識せずに環境保護の役に立てる点とそれらを子供と一緒に体験出来る点です。
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どんぐりの発芽率もどんぐり銀行の利用者数もどれくらいなのか分かりませんが、100個のどんぐりに対して、1本の苗木を返送するので、どんぐりは日本中からかなり集まりそうです。
まとめ
子供が集めたどんぐりが循環するという夢のような仕組みです。
まだ子供が自分で歩けないので、今回は私が必死に集めましたが、子供が自分で集められるようになれば、自分で集めて、選別して、預けるまでの一連の流れの中で、環境の循環を感じてもらえれば良いかなと思います。
運営しているBENELICという企業はスタジオジブリや円谷プロダクション・サンライズ等の雑貨を取り扱うショップのフランチャイズを展開しているようです。そのため、スタジオジブリのグッズを取り扱っている「どんぐり共和国」の店舗がどんぐり銀行出張所になっているんですね。
どんぐりを預ける際に待ち時間があり、ついついかわいかったので、ジブリグッズを買ってしまいました。これは完全にどんぐり共和国の掌で転がされてしまいました。
クリスマス時期のどんぐり共和国は無防備で行くと、格好の餌食となりますので、注意が必要です。
また、どんぐり銀行本店となっている「大川村ふるさとむら公社」についても調べてみると面白そうな情報が出てきました。
「日本一人口が少ない村(離島を除く)」ということだそうですが、イベントも盛り沢山で、「熱い村」になっていそうです。
またこちらにも是非訪れてみたいと思います。
つづく