【アサヒビール】アサヒスーパードライ生ジョッキ缶【SUPERDRY】
経営戦略コンサルタントのちょーすです。
コンビニエンスストアで気になる缶ビールが販売されていました。
アサヒスーパードライ生ジョッキ缶
4月6日から衝撃的な商品が販売開始されました。
既に問い合わせや反響が凄く、欠品状態となりつつあり、一部出荷停止となっているようです。
博多駅のファミリーマートで山積みされていたのを購入しました。
この写真は10時頃に撮影したのですが、用事を終えて、20時頃に再度この前を通った際には、4分の1くらいまで減っていました。
注目・人気の高さを感じます。
注意事項もまとめられています。
・開ける時は安定した場所で、しっかりと缶を握って開けてください。
・12度以上で開封した場合、吹きこぼれが起こる可能性があります。そのため冷蔵室で冷やしてください。
・フタはリサイクルができます。道端等に放置せず、飲み終わった缶の中にいれて適切に処理してください。
飲む前と飲んだ後の注意事項が記載されています。
自然発泡
今回の生ジョッキ缶の特徴は「フルオープン」と「自然発泡」です。
現在、特許申請中のようですが、缶の蓋と底を除いた「缶胴」と呼ばれる部分の内面に、特殊な塗料を焼き付けることで出来た目には見えないほどの小さな凹凸が無数にあり、蓋を開けた振動などで中身が流動すると強く発泡する仕組みだそうです。
この原理を考えて、この缶を応用すれば、この缶を1つ購入して飲み干した後、別の缶ビールを注げば同じように泡が発生しそうです。
缶ビールで泡を作るという仕掛けはキリンが販売する「ドラフトギネス」缶でも、缶の中にあるプラスチック製の球によって発泡させています。
「ドラフトギネス」缶では、誤ってプラスチック製の球を飲み込まないように、飲み口は通常の缶の口となっており、球が出てこない仕組みになっています。
現在、開発ストーリーが公開されており、「商品企画編」には6つのこだわりが書かれています。
①「生ジョッキを家で飲みたい!」がすべての出発点。
②あえて“スーパードライ”を選んだ理由。
⓷これまでの常識を覆す“泡が出る缶”の開発。
④“日本初”に込めた本当の想い。
⑤“オールアサヒ”で、発売に向かって走る。
⑥ビールのうまさ、楽しさを「生ジョッキ缶」で。
「研究開発編」も公開されており、「クロスオーバー編」は近日公開予定だそうです。
実飲
冷蔵ショーケースに並べられていたものも購入し、新幹線の車内で開封してみましたが、冷やし具合が甘かったのか、プルタブを立てた瞬間に噴出しました。
しばらくすると落ち着いてきました。
きめ細かい泡がこんもりと載り、新幹線の揺れによってプルプル震えていました。
側面のシールには「12℃以上はふきこぼれ注意!」と書いてありました。
販売店側も注意しないと、いろんな場所で噴出させる人が続出しそうです。
飲んでみると味はスーパードライのキレのある味わいですが、通常の缶ビールと違って、まろやかな泡が上に載っているため、ジョッキで生ビールを飲んだ際に出来る泡の口髭が出来ます。
「缶胴」に付けられた特殊な塗料を触ってみましたが、特段ザラザラ感を感じることはありませんでした。
注ぎ方や泡によってビールの味が変わることは、「重富酒店」で実体験しましたが、缶ビールでもより手軽に美味しい泡が楽しめるのは愉しみの幅が広がります。
まとめ
缶のままジョッキのようにビールが飲めるというのは、潜在的な需要だったと思います。
確かに飲料の缶は概ねこのような形というイメージが固定されており、そこを再定義したアサヒビールに脱帽です。
まだまだ「当たり前」と思っていたことも、再定義し直すことで、新しい価値を出すことが出来ると改めて気付かされた体験でした。
公式には推奨されていないようではありますが、この空缶に別のビールを注いでみた時にどのようになるかも試してみたいと思います。