食べることを自分に許す喜び
去年の春頃からダイエットを始めて、今年の夏までに20kg体重を落とすことができた。
それはそれとして喜ばしいことだったのだけれども。
食べるものを毎日カロリー計算してその範囲でしか食べない、という地味な食生活を一年以上送ったことになる。私は身長が低いので、身長から割り出した「一日に食べてもいい量」は本当に少なく、無理のないダイエットとは言え振り返ってみればかなりストイックな食生活の日々だったと思う。
しかも私は病気の関係上、食欲が増す効果のある薬も飲んでいる。
ダイエットしている間は、常に「これだけしか食べられないの…?」という、うっすらとした諦念のようなものを常に感じていたのも確かである。
ダイエットの目標をほぼ達成した今年の夏頃、夫が休職をした。
それはいいのだけど(よくない)夫が家に毎日居るとつい間食をしてしまう。
脂質が低く低カロリーな和菓子ならいいだろう、とついついご相伴にあずかってしまう。
それでなんだかんだ毎日食べていたら、体重が下がらなくなったんですよ。
(あたりまえ)
しかし、問題はそれだけではなかったのです。
「毎日おやつを食べる」という習慣がついてしまったこと、これが一番の問題点でした。
とにかく、「毎日おやつを食べる」という状態になったら、今まで我慢していた食欲が少しずつ決壊していってしまったのです。
「たまになら、パフェを食べてもいいよね」とか。
「たまになら、御座候もいいよね」とか。
と、まあこんな感じに、この一年我慢に我慢を重ねていた「甘いものを食べる幸せ」に目覚めてしまったわけなのです。
実は今年の夏から続いている鬱状態ー「私の人生ほんとうに下らなかったよなぁ」と言ううっすらとした絶望感に、年の瀬も押し迫っているというのにまだ囚われています。
そんな状態でダイエットができなくてもなんになる、という気持で日々を送っているのです。
昨日はドラッグストアでポッキーととんがりコーンを買ってみました。一年半ぶりに食べたポッキーはまさに「禁断の味」的に美味しかったです。
人生に大きな意味が見いだせなくて哀しくてたまらないときは、目先の小さい口福に身を委ねてみてもいいのではなかろうか、という気分でいるのです。
来年は引っ越しがあります。
良きことありますように。
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