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くつした


冬場、私の足はラジエーターも兼ねている。

足が冷えてたまらないとき。

足が熱くて放熱したいとき。

そしてその中間が何段階にも分けてある。

だから、靴下は薄いのから厚いのまで履き分けている。

足が寒くなったり熱くなったりするため、書斎の椅子の横には脱いでは履きをくりかえした各種靴下がならんでいる。

いちばん薄いのは、綿の吸水性の良い靴下。
汗をかくくらい足が熱いけど、裸足では寒いとき用。

いちばん厚いのは、もこもこ生地のルームソックス。
暖かいのだけど、湿気がこもりやすいので冷えこむとき用。

その中間のウールの靴下。
わりとオールマイティだけど、足が熱いとき寒いとき、ものたりないことがある。

自分の体温の変動が激しすぎるので困っている。

熱いお茶を飲めばすぐ体が熱くなるし、
冷たいものを飲めばすぐ体が冷える。

前世はきっと変温動物。
いや、変温動物は熱さ寒さを感じるのかどうか?

ああ、さっき熱いお茶を飲んだから、もこもこ靴下が熱くなってきた。
履き替えねば。

何回も靴下を脱いだり履いたりしているとすぐ一日が終わる気がする。

残り人生もそんなペースで終わりそうな気がして少し怖い。



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