かえる5キロきたー!ある日のお米屋さんでの出来事。
初めまして。
お米農家が作った小さなお店「稲ほ舍」のnote担当ちひろです。
稲ほ舍は田んぼの学校をイメージして作った小さな小さなお店です。
「ほんとにこの道でいいのか心配になったわ〜」といわれる民家の間の道をくぐり抜けて、突然出現する店です。初めてのお客さんは素通りしてしまう場合もあります(笑)
↑この道を信じて進んでいくとあります。
自分たちで育てたお米の量り売り販売、そのお米を使ったおもちやあられなどの加工品を販売をしています。
Instagramでは季節商品やギフトのご提案、イベントの投稿などをしていますが、このnoteでは
○お米農家ならではのこぼれ話
○とほほな失敗話
○商品ができるまでの裏側
など、ちょっとした息抜きに読んでもらえるような話を、活字中毒の私ちひろが更新してまいります。ゆるりとお付き合いくださいませ。
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「うわー、かえる5キロきたー!」
さてさて、いきなり冒頭の謎の叫び。稲ほ舍のスタッフ間でときおり聞かれます。ホンモノのかえるちゃんが来たわけではございません(笑)
稲ほ舍ではお米の銘柄にそれぞれお名前を付けています。「田んぼの学校」がコンセプトのお店なので、田んぼにいる生き物たちがそこかしこに出没しています。
稲ほ舍のイチオシ、農薬を使わずに作ったコシヒカリは金のかえるという名前。みんな「かえる」と呼んでいます。(そのまんまですね)このかえるですが、農薬を使っていないので、虫との共存が大事になってくるのですが、虫たちも味が分かるんですね。カメムシちゃんが稲穂の甘い汁を吸うんです。そうすると、吸った痕として黒い点々がお米にできてしまうのです。
食べても問題はないのですが、見た目がよろしくない。店頭で直接購入してくれるお客さんには説明をしてお買い上げいただいてるのですが、ギフト購入だと直接お伝えできない。
というわけで現在は力技で乗り切っております。何をするのか。
米を選る(よる)
ピンセットを使って目視で米を選り分けます。
大人になって、こんなにピンセットを使うことってあるんでしょうか(笑)
今はピンセットで挟むものといえば、まゆ毛抜きくらいでしょうか。もしくは魚の小骨とり?そんなに量はないですけどね…
というわけで、冒頭の叫びになるわけです。(収穫時に玄米の状態で機械でチェックもかけているのですが、完ぺきとはいかないので…)
米を選るスタッフたち。真剣に手を動かしつつ、口も動かして楽しく選り分けてます。
働き始めた当初はなかなかしんどい作業でしたが、1年も経つと大分慣れてきて、今は2キロくらいなら1人でいけます(笑)
だけど人の仕事は完璧ではないので、「黒い点々をご了承ください」のお手紙も入れて、お渡しもしくは発送をしています。
というわけで、金のかえるを手にした方は、このスタッフの選り分け写真を頭の片隅に浮かべてくれたら、より楽しい食卓の時間になるかもしれません。