とぼ餅の「とぼ」って知ってる?稲ほ舎のお餅の作り方お見せします!
暑いときにまたお餅の話ですかー?ってなりますね(笑)
そうです、ごめんなさい、またお餅の話です(笑)
今日は、稲ほ舎のお餅の作り方を紹介します!
腹持ち抜群!気軽に食べれる栄養補給食のお餅のこと
ぜひ詳しくなってくださいね♪
①一晩水に漬ける
もち米にしっかりを水を吸わせます。
細かな浸水時間は、季節や温度によっても変わるそう。
ただ、もち米の吸水の限界量があるそうで
一晩でも、二晩でも吸水量は変わらないそうです。
②浸水したもち米をもう一回洗う
浸水したもち米を、もう一度きれいな水で洗っています。
他のところでは、あまりやっていないそう。
これが稲ほ舎のこだわり!?とお餅担当のゆうじさんに
前のめりで聞いてみましたが、そうでもないそうです(笑)
特殊な作り方をせずに、昔ながらのやり方をしているのが
あえていうなら「こだわり」かもしれません。
③木枠のセイロで蒸す
蒸気の上がったセイロにさらしをひいて、1時間ほど蒸します。
これも昔ながらの方法。
もちろん細心の注意を払ってはいるのですが
木枠のクズが入ることもあります。
そのため、以前セイロを樹脂に変えようかという話も出たそうですが
もち米の水分が逃げていかず、お餅がべちゃっとしてしまうらしい…。
というわけで、お手入れは大変ですが、木枠のセイロで蒸し続けています。
↑アツアツをすぐに餅つき機へ移動。
④もちをつく
4分間餅をつきます。
稲ほ舎ではヨモギ入りや、具材入りのお餅を作っているのですが
材料によって、そのタイミングが変わります。
例えば黒豆は、もち米と一緒に蒸して途中から餅つき機に入れます。
この場合は、つくというより、混ぜるというイメージです。
玄米餅は、白米と玄米のもち米を浸水させて一緒に蒸します。
玄米がゴマのようで、プチプチとした食感♪
⑤型に入れる
通常作っているお餅の形は2種類。
正方形の切り餅と、長方形のとぼ餅。
というわけで、やっと冒頭の質問の答えのお披露目です(笑)
とぼ餅とは、棒状に成型したお餅のこと。
斗棒(とぼ)とは、昔、米などの穀物の計量に使われた道具の1つで
枡をなぞって中の穀物を平らにする棒のことだそう。
その「斗棒(とぼ)」に似ていることから、とぼ餅と呼ばれるようになったそうです。
北陸地方の家庭で寒い冬の季節に昔から作られ、食されてきた郷土食なんですね。
加工場では、低温で自然乾燥させています。
農作業&お餅つき担当のゆうじさん。
きちんと高さを合わせて、お餅を詰めています。
簡単そうにやってましたが、絶対難しいやつ…!
ピシッと手早い、さすがゆうじさんです!
ちなみに、お餅は激アツなので手袋は二重です。
じゃないと手で持てない。
ヨモギや昆布、玄米などカラフルなお餅です。
⑥二晩干す
稲ほ舎のお餅は、特殊な作り方はしていません。
基本は昔ながらの方法で作っています。
昔ながらの製法を大切にしつつ
自分たちが自信を持って「おいしい!」とおすすめできるまで
小さな改善を繰り返しています。
その小さな積み重ねの結果で、今のカタチになっていますが
よりイイモノをお届けできるように、試行錯誤の日々です。
そんな稲ほ舎のお餅の「こだわり」をあえてあげるならば
原材料と水の使い方です。
もち米のカグラモチ自体のおいしさと、ちょっとの塩。
塩は能登の珠洲製塩の塩を使っています。
もち米の旨味をより味わえるように
もちをつくときに手水をいれないことや
浸水したもち米を、もう一度きれいな水で洗うことなどは
試行錯誤した結果の水の使い方といえるかもしれません。
焼いてすぐに、何もつけずに食べられる稲ほ舎のお餅。
朝ごはんや、ちょっと小腹が空いたときに
ぜひ、かじりついてみてくださいねー!
店舗の前のミニ田んぼ。先日稲の花が咲きました♪