お米の育て方①育苗って??
ぽかぽか陽気&桜満開でルンルンの月曜日ですが、風が強い石川県です。昨日の強風のせいか、出社したら事務所のドアの窓ガラスがなくなっていました。「早くも夏仕様ですね…(笑)」と社長夫人に伝えたちひろです。
さて、3月最終週になり、稲ほ舎では育苗(いくびょう)に向けた作業が進んでいます。育苗に使うビニールハウスの準備も万端な様子。(写真が遠目過ぎでごめんなさい)
育苗とはその名の通り、苗を育てること。「苗半作(なえはんさく)」という言葉をご存じでしょうか??「苗を育てるまでで、半分その植物を作り終わったようなもの」という意味で、とても大事な工程であることを示す言葉です。
わたしは稲ほ舎に入るまでは、風に揺れる緑の田んぼを見ても、あの緑の苗がどんな風にできているのだろうと、思いを巡らせることはありませんでした。
田植えといえば、小学生の時の田植え体験が浮かびます。
ひんやりとした泥の中に足を入れて、泥に足を取られながら、緑の苗を植えていく作業は新鮮でした。手や体操着には泥がついてしまったし、元気な男子は勢い余ってお尻や顔からダイブしたりしたことを、なんとなく思い出します。
そんな風に課外授業で体験したり、よく目にする風景の一つであるのに、また毎食口にしているのに、実はよく知らない、考えることの少ないお米のこと。わたしも知らないことが山盛りです。でも知らないからこそ、もっと知りたい!
1粒の種(お米)から3000粒のお米(茶わん一杯分)が収穫できるそうですが、その初めの一歩が育苗なんだそうです。
自分のためにも、そして読んでくださっている方に少しでも、「へー!」と思ってもらえるように、お米についてのアレコレ書いていきます。今回は育苗についてです。
(いろいろな方法がありますし、地域や農家さんによっても違いますが、稲ほ舎での方法をお伝えしますね◎)
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①種籾(たねもみ)を購入します
②5キロごとにネットに入れます。
③浸水します(お米を炊くときと同じですね)
④自動催芽機(さいがき)という機械に入れます。(30℃で24時間)
※ここに元気エキスという、催芽促進作用のある微生物資材をいれます。病気にならないようにするための種子消毒も兼ねています。
⑤芽が出ているかチェックします。
⑥冷たい水に浸します。芽止めといってこれ以上芽が伸びないようにします。
ここまでが種の準備です。かなりざっくりと書きましたが、逆算して苗箱に撒く10日くらい前から浸水を始めるそうです◎
緑の田んぼを見たら、その前段階にはこんな工程があるんだなーっていうことを、ほんのりとでも思い出してくれたらうれしいです。
また後日続きを書きますね。