タロットとの出会い
タロットというと、ちょっと怪しいとか怖いイメージを持たれることもあるが、私は日常的な場面でもよくタロットを使う。
選択に迷ってどうしても決められないときなど、とても頼りになる。また、自己対話、自己カウンセリングのツールとしても使える。
「あの人にあの事を言いそびれちゃったけど伝えたほうが良いか」とか、「今日申し込みの電話するか明日にするか」など、優柔不断な性格なので自分で一旦考えてみるけど答えが出せないことが多い。
そういう軽めの内容でも、「ドラえもーん」みたいな感じでカードをひいたりすると、なぜかピンとくるメッセージをもらえてびっくりする。
私がタロットに出会ったのは、数年前。
その頃の私は、仕事においてとても苦労していた。安定した仕事をしていたが、いつまでたっても自信が持てず、仕事は全然片付かず、意地悪な同僚に絡まれ、夜遅くまで残業し、飲み会に行っては周りの調子に合わせて本音ではない言葉を沢山言っていた。
全てのことがタイミングがあわず、目にクマができて見た目が一気に老け、久しぶりに美容室にいくと長年担当してくれている美容師さんが一目みるなり「どうしたの」とびっくりしていた。
「仕事を辞めたい」「でも安定した職業を手放して良いのか」と葛藤し、誰かに相談しても全員が「今はまだ辞めないほうが良い」「もったいない」「次にやりたいことをみつけてからにしなよ」と「たしかにな」と思えるアドバイスをくれた。
でも、毎日ありえないくらい疲労困憊だし、なぜか決断しないでいるうちに状況がどんどん悪くなってきた。どこから降ってくるのか突拍子もなく担当の仕事が爆発的に増え、仕事も間違え、体調もままならない日々だった。
自分の気持ちとしてはもう辞めるほうに傾いていたが、常識では絶対やめないほうが良い状況だったので、決断するのがこわくて、誰かに話をきいて後押ししてほしかった。
(今思えば、ホロスコープ的にもサターンリターンの時期だった)
「自分と利害関係のない人に話をきいてほしいな・・・」と考え、占いに行くことを思い立った。もともと占いの類は好きなほうであり、特に抵抗はなかった。
だいたい、直感的にあわなさそうな人はわかるので、自分とあいそうな雰囲気の占い師さんを選んだ。実際、ニュートラルな態度で話をきいてくれる占い師さんだったので、とても話しやすかった。
静かな部屋でタロットカードを並べ、
「このカードはこういう意味なんだけど、何か思い当たる節はある?」と質問を投げかけられるのだけど、驚くほどカードの意味が思い当たる節があって笑ってしまうくらいだった。また、それを言語化する過程でも、とてもすっきりしていくのを感じた。
結局、無事仕事は辞めることができて、辞めたことについてその後後悔することはなかった。
それがきっかけになって、自分でもタロットやオラクルカードをひくようになった。
普段から直感を大事に生きているので、科学的にとか論理的になぜあたるのかということは正直わからないが、自分の体感としてはしっくりくるものがあるので、それで十分だと思っている。
勉強していく中で、やっぱりタロットカードをひく時のコツは「質問」だということをつくづく感じるようになった。
最初は「○○はうまくいきますか」ときいていたが、それをきいたところで悪い結果が出ても良い結果が出てもとたんにやる気がなくなってしまう。なので、そういう時は「うまくいくにはどうしたら良いか」や「どっちを選んだほうが良いか」などを質問するようにしている。
最優先すべきは自分の意志であり、カードはあくまで補助。
どちらかというと、占いというより自己カウンセリングに近いかもしれない。
質問を明確にする段階でも、「えーっと、、何を知りたいんだっけ」「今この状況で、何がわかったら良いのだろう」と考えるけど、それによって頭の中が整理されている部分もあるかもしれない。
でも、実際カードをめくると結構思ってもいなかったようなメッセージが来たり、今の自分の状況をピタリと言い当てるようなカードが出てくるのでびっくりしてしまう。
オラクルカードは、どちらかというともう少し大らかなメッセージ。
タロットは少しイタイところをついてくるという感じがあるが、どちらも良いところがあるので併用している。
欧米では「会社員が商談の前にタロットをひいてみる」くらいカジュアルな文化もあるらしい。日本は、占いやスピリチュアルや目に見えないものについては怪しいと感じる風潮が強いし、実際に怪しそうなも沢山いたのは事実だけれど、最近はビジネスマンも趣味にしてたりして、意外と振幅が大きくて面白い解釈をされたりするので、もっとカジュアルに生活の中に取り入れる人が増えたらうれしい。
最近、知人数名を占って、楽しんでくれて「すっきりした」と言ってくれてとってもうれしかったので、自分以外にも、他の人をたくさん占っていきたい。興味ある方ぜひお話しましょう。
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