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【eBay】eBayセラーが消費税還付を受けるため具体的な方法(その9-3:期末(年度末)の"在庫"の仕訳〜昨年度と当年度の両方で期末に在庫がある場合の仕訳〜)
こんにちは、いなほです(๑•᎑•๑)ノ
本日も、eBayセラーの帳簿付けで何気に難しい「期末(年度末)の"在庫"の仕訳」について解説します。
前回の記事で述べた通り在庫の仕訳は大きく分けて下記の2つのパターンがあり、今日はパターン(2)について解説をします。
【在庫の仕訳のパターン】
(1)開業してから初めて期末に在庫がある場合の仕訳
(2)昨年度と当年度の両方で期末に在庫がある場合の仕訳
なお、私のnoteでは「会計ソフト:マネーフォワードクラウド確定申告」で作成した実際の仕訳を踏まえた解説をしております。
実際に消費税還付を満額受けておりますし、税務署に説明して承認してもらった実績もあるので、安心して参考にして頂ければと思います。
それでは本題です。
在庫の仕訳の具体例
それでは前述の通り、「(2)昨年度と当年度の両方で期末に在庫がある場合の仕訳」の具体例について解説していきます。
下記の様な場合を考えます。(当解説における「年度」は、確定申告における計算期間(1月1日〜12月31日)とします)
【(2)の具体例】
2023年度内に仕入れた商品のうち1点が年度末時点の在庫として残っていた(支払はクレジットカード支払)。
<2023年度末時点の在庫情報>
・2023/12/12に仕入れた商品:55,000円(税込)
<2023年度期首の在庫>
・2023年度の期首商品棚卸高:30,000円(=2022年度の期末商品棚卸高)
これらの在庫情報を踏まえ、2023年度末の在庫の仕訳(決算整理仕訳)を行う。
「2023/12/12の仕入れ」の仕訳は下記のようになります。(クレカ払いの銀行口座引き落としの仕訳は省略)
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当具体例では昨年度2022年度末にも期末商品棚卸高があったため、これを当年度2023年度の期首商品棚卸高として計上する決算整理仕訳も必要になります。具体的には下記のような流れでこの決算整理仕訳を行います。
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2022年度末に期末商品棚卸高の決算整理仕訳をしていれば、上図の2023年度期首の「開始仕訳」は自動で作られます。
あとは①の具体例の時と同様、2023年末時点の在庫を下記のように「期末商品棚卸高」として計上すれば2023年度末の在庫の仕訳は完了です。消費税を含まない原価で計上すること、決算整理仕訳として登録するにチェックを入れることを忘れないで下さい。
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期末(年度末)の在庫について実際に私たちが会計ソフト上で行う作業は以上になります。
これらの作業を行っておくと、確定申告時には会計ソフトが自動で期首・期末棚卸高の情報を下記の「決算書」に入力してくれます。(「会計ソフト:マネーフォワードクラウド確定申告」の場合)
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この「決算書」で国にきちんと在庫情報が申告され、正しく所得税計算が行われるわけです。
以上、「(2)昨年度と当年度の両方で期末に在庫がある場合の仕訳」の解説でした。
[2024年3月追記]
ebayセラーの帳簿づけ作業の中でも最も難しい「Payoneerから銀行口座への送金時のPayoneer手数料・為替差損益等の計算方法や帳簿への仕訳入力」を、実例で詳細に解説した記事(リンクはこちら)を作成しました(∗ˊᵕ`∗)
非常に好評を頂いている記事ですので、ぜひご覧ください♪
最後に
青色確定申告や消費税還付の申告は一見複雑に思えるかもしれませんが現在は自動化が大きく進んだこともあり、一度やって一連の流れを理解すれば大した手間をかけずに完了することができます。
当ブログでは簿記の知識が無い人でもこれらの税金還付を満額受けられる帳簿の付け方や国への申告方法を、実際の会計ソフト・税金申告ソフト(e-Tax)操作画面のスクショと一緒に具体的に解説しています。
ぜひ今後も私のnoteをご覧頂き、あなたのeBayビジネスやその他個人ビジネスの利益を最大化して頂ければ幸いです(∗ˊᵕ`∗)
それではまた、次の記事をお会いしましょう(๑•᎑•๑)ノシ