稲垣 貴俊

ポップカルチャーと演劇。ライター/編集/ドラマトゥルク。|【Twitter】https…

稲垣 貴俊

ポップカルチャーと演劇。ライター/編集/ドラマトゥルク。|【Twitter】https://twitter.com/I7gak|【連絡先】tkts.inagaki●gmail.com (●を@に変更してご送信ください)

最近の記事

新年のご挨拶/2023年の振り返り

新年あけましておめでとうございます。稲垣です。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 フリーになって3年、おかげさまで2024年を迎えることができました。 日頃支えてくださる方々、文章を面白がってくださる方々のおかげです。いつも本当にありがとうございます。 2023年はたくさんのお仕事に恵まれ、総寄稿本数は133本でした(連載を含む。全仕事は一番下にまとめています)。 劇場用パンフレットはそのうち20本、本当にありがたいことです。それぞれの作品を一定の歴史や文脈に位置づ

    • 2022年ありがとうございました

      お世話になっております。稲垣です。 という仕事メールでお決まりの書き出しにすることで、あえて文章を書くハードルを下げています。画像は10月に行った平成中村座です(手持ちの写真のなさを象徴するセレクト)。 今年も本当にありがとうございました。たくさんお仕事させていただき、新しいところへ連れていってもらえた感覚のある、充実した一年間でした。 以前からのお付き合いに加え、otocoto、CINRA(敬称略)にて執筆を開始したほか、大切にしている映画パンフレットのお仕事も新たな機会

      • 2022年上半期、セバスチャン・スタン出演作まつり

        2022年、セバスチャン・スタンの新作が少なくとも3本は日本で見られることがわかり、大変うれしく思っております。稲垣です。 『キャプテン・アメリカ』シリーズのウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役で知られるセバスチャンですが、どう言えばいいでしょうか、とんでもない魅力の持ち主(語彙力ゼロ)でして、個人的には「この人の出ている作品はすべて追いたい」と思わせる数少ない俳優のひとりです。 昨年、2021年には主演映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』が日本公開

        • 新年あけましておめでとうございます

          新年あけましておめでとうございます。稲垣です。 昨年は誠にありがとうございました。 『マトリックス レザレクションズ』パンフレットの件でフォローしてくださった方もいらっしゃいますし、そろそろnoteをちゃんと動かさねばという思いもあり、こうしてご挨拶を書いております。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2020年秋に離職した稲垣、果たして1年もつかどうかと不安でしたが、おかげさまで2022年を迎えることができました。 いろいろな媒体にさまざまな文章を書かせていただき

        新年のご挨拶/2023年の振り返り

          『マトリックス レザレクションズ』パンフ、通常版と特別版どう違うの問題

          はじめにごぶさたしております。稲垣です。 12/17公開『マトリックス レザレクションズ』のパンフレットに、編集協力・テキスト協力として関わらせていただきました。 企画時点から呼んでいただいたほか、名前が載っている文章、載っていないテキスト、たくさん書いております。とにかく力をこめて書きました。秋ごろから『マトリックス』のことを考えていたところ、もう年末になっていたという感じ。 今回はおそらく少なからぬ方が気になるであろう、「通常版と特別版はどう違うの? どっちを買えばい

          『マトリックス レザレクションズ』パンフ、通常版と特別版どう違うの問題

          『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のパンフレットをライターが長文で宣伝する

          ごぶさたしております。稲垣です。 8/13公開、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の劇場パンフレットに文章を寄稿しました。『シャザム!』以来、DC映画にはご縁があり、大変ありがたいかぎりです。 じつは今回、我ながらすごく気合いが入っています。端的に言って、思い入れがありすぎる。ぜひ読んでほしい。その一心です。そこで、誰に頼まれたわけでもなく、パンフレットを独断でご紹介しようと思い、ひさしぶりにnoteを書くことにしました。 こんなパートを書きましたまずは自

          『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のパンフレットをライターが長文で宣伝する

          「悲劇喜劇」2021年1月号に寄稿しました

          「悲劇喜劇」2021年1月号(早川書房刊)に原稿をご掲載いただきました。特集は草笛光子さん、2020年12月7日(月)発売です。 今回、批評のコーナーに『試論・「演劇」がオンラインと渡り合うために』というエッセイを書かせていただきました。タイトルの通り、緊急事態宣言の発出後につぎつぎと生まれたオンライン演劇についての文章です。NetflixやAmazon Prime Video、そのほか群雄割拠の配信時代に、オンラインで演劇をやるということについて考えてみました。 演劇作

          「悲劇喜劇」2021年1月号に寄稿しました

          株式会社riverchを退職しました

          2020年10月いっぱいで、THE RIVERの運営会社・株式会社riverchを退職しました。 ちょっと複雑なので、世に言う退職エントリを書くつもりはあまりなかったのですが、これもひとつの節目であり、新しいことを始めます、という意思表示もしておきたく、さらっと書くことにしました。 THE RIVERでのお仕事2016年、THE RIVERの前身時代からライターとして参加し、2017年5月に入社して3年半、それなりに全力投球でやってまいりました。とにかく学ぶことばかりの毎

          株式会社riverchを退職しました

          現代ポップカルチャーの最前線、『グリークス』

           「とてつもなく長く、とてつもなく古い物語が、時代の最前線をひた走っている」。  上演時間10時間、KUNIO15『グリークス』の東京プレビュー公演・京都公演が終了しました。全10本のギリシャ悲劇を、演出家ジョン・バートンと翻訳家ケネス・カヴァンダーが英訳・再構成した戯曲『グリークス』は、全3部・全10幕・全100場という長大な物語。日本国内で一挙上演する試みは、いまだ片手で数えられるほどしか例がありません。このたび、演出家・杉原邦生と総勢26名の出演者、そしてスタッフ陣は、

          現代ポップカルチャーの最前線、『グリークス』