伊那江 火常

ただ、ふつうでありたいニンゲンの内のひとりです。

伊那江 火常

ただ、ふつうでありたいニンゲンの内のひとりです。

最近の記事

時間を忘れるくらいに

大人になったニンゲンたちは口を開くたびに「いそがしい」と言う。家事であったり、仕事であったり。どうやらそれだけで時間がないらしいーー。 子どものころは時間を忘れるくらい外を走り回って、気づけば辺りは暗くて、家に帰れば親から「こんな遅くまで遊んでないでもっと早く帰ってきなさい」と怒られた。でも、大人になると違う。時間を忘れて何かをする余裕がなくなってしまう。そういった時間の使い方がもったいなく感じる。 あれをやらないと。 休みの日はこれを片付けないと。 ーー気づけば、大

    • かわいいは内面で何倍、何乗にもなる

      色眼鏡という言葉がある。ネガティブな使われ方をすることが多い言葉で、偏りや先入観にとらわれた物の見方のことをいう。この言葉について少しだけ考えてみると、色眼鏡とはそもそも色のついたレンズのことで、その色のついたレンズを通してでは周りを正しい色で見えないという比喩的表現だが、と、いうことは、自分の目を通して見ているものは自分の内面にある情報を乗っけてしまっているということでもある。 悪い方に考えていれば、目に見えている情報ですら悪い方に。 良い方に考えていれば、目に見えている

      • カチッと新年に切り替わることもなく、ふんわりと1日が始まった

        2023年。 明けましておめでとうございます。 この言葉を交わすためだけにこの日はあるんじゃないかと捻くれたことを考えてしまうのは僕の悪い癖だと思う。だけども、年賀状にしろ、ラインにしろ、ちゃんと気持ちを込めて書いている人のことを否定したいわけではないが、自分の周りには毎年、悪い言い方をすれば面倒だなと思っている類のニンゲンが多いように感じる。 とりあえずの義務感でするくらいならしない方がいいんだよね。この話に限らずそういうことが世の中にはたくさんある。人との繋がりという

        • 今日だっていつもと変わらない1日のはず

          12月31日は1年の終わりの日。 1月1日になれば、新しい一年が始まる。 だけど、今日1日のことを考えると、今日というこの1日はいつもと変わらない1日なんだよね。 来年は今年よりもいい年になりますように。 そうやって、来年に期待する気持ちを持つことはいいことだと思う。 でも、新しい一年をより良くするためにはそうじゃないんだとも思う。 大事なのは、“今日という日”を良い日にできるように、悔いのないように過ごすことなんじゃないのかと。明日やろうとしていることを今日やれば明日