ファシリテーター初心者必見!探究学習する時に大事にする3つの視点
最近はありがたいことに、「みやざきSDGsファシリテーター」として県内企業と高校生と大学生のプロジェクトの伴走者としてサポートしております。(詳細は下記のHPから)
初めはわからなかった「ファシリテーター」というものが、僕自身少し理解できてきているので、初心者の時に知っておきたかったことをここに綴りたい。
この3つを抑えておくと、いい学びの場が作れ主体的になる場づくりができる。
視点(テーマや目的など)
ファシリテータは役割の一つに「進行」というものがあるので、場の目的を必ず一度は参加者と共有しましょう。なんのために、この場があるのか。
テーマや目的を共有することで、参加する人が視点について考えます。しかし視点について、いきなりが正解が出たりすることなどありません。
最初は参加者全員がモヤモヤしながら、解のない問題にぶち当たります。そして、この視点ばかりを議題に集中してしまうと実感のない回答(だろう...かも...など)ばかりが場に集まります。
集まることは良いのですが、そのままにしておくと場が腐っていきます。腐らないように、ファシリテーターは場に空気(回答を言い換える、具体化、抽象化など)を入れていきましょう。
目線(現場の声や参加者の背景など)
探究する時に、よくある悩みの種が「自分ごと化できない」。これが、ファシリテーターが場に作ることができたら仕事は9割は終了なんです。
目線とは何か、それは参加者の背景や価値観、スキルを全員で承認と共有すること。
参加者の背景や動機は人それぞれです。やる気のある人もない人もいます。だからと言って、やる気がないからダメではありません。
やる気がない人もやる気がある人同様に理由はあります。その理由を聴く。
もしかしたら、この場に参加する前にとてもショッキングなことがあったかもしれません。それを共有してくれたら、知っていたら、自分もそうですがチームの関わり方が変わる気がしませんか。
共通点(つながりを共有する)
視点と目線を場に共有することができたら、あとはそれを繋いでいきます。イメージで考えると「登山」です。
目的地(視点)はわかったけど、登り方がわからない。だから、自分自身の位置(目線)を確認する。
さまざまな登り方(探究)があります。正しいルートはなく、その時その時で変わっていきます。その移ろいを楽しむのが登山でもあります。
つなぐとは、目的に対して参加者の現在地を見ながら「こんなルートが僕たちだったらできるかも」と提案すること。そのためには、場に出てきた言葉や価値観をつなぐ。
しかし、全ての言葉や回答を無理矢理繋ぐ必要はありません。参加者の声や発言を聞きながら、別の言葉でもいいので1本横串を刺せるようなものが出てきます。それを参加者に共有します。
最後に
ファシリテーターは伴走者で、リーダーではありません。進行を重要視するあまり、ファシリテーターが決めてしまいがちです。
ファシリテーターは、決めるのではなく「定める」こと。定めるとは方向性を示すまで。決めるのは、参加者同士が行く道を同意して進むことなので、リーダーは参加者です。
ファシリテーターは、最大のフォローワーシップを持っています。場が活性化するために、ステージメーカーになりましょう。
この文章を読んで、少しでもいいなと思ったらリアクションいただけると嬉しいです。このリアクションで、ファシリテーター初心者の方に届けれれば幸いです。
ありがとうございました。
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