戦略と戦術とリーダーとしての安倍首相会見
全国一斉休校の首相会見への戸惑いと憤りは「休校の是非」よりも、「あ、このリーダー(上司)ダメだ…」と各自が自分の体験にそって実感したことが大きいと思う。
戦略と戦術をパッケージで語れないリーダーはたいていハズレだ。とぼくたちは体験上知っている。
戦術をセットで提示するからこそ現場は考え、行動できる。
実は現場メンバーは戦略についてあまり参加することがない。そこは経営判断だったりする。
戦術こそが現場が判断するフィールドであり、考え、試行錯誤し、成果に貢献する種を作っていく場所だ。
昨日の会見では戦略と戦術をパッケージで語ることこそが重要だった。
でも、具体的な戦術の説明がなく、「ご理解」「ご協力」を連呼し、感染防止を「戦い」とする精神論的な会見は、ぼくたちの日常にあるダメな会議、ダメな会社、ダメな上司を思い起こす。
今回の安倍首相会見は「あ…このリーダー(上司)ダメなやつだ…ヤバい…」と実感できてしまう三十分だった。