『つくば市議選で無名女性候補が「街宣車も演説もゼロ」で3位当選』に見る戦略と戦術の大切さ。
『 #つくば市議選 で無名女性候補が「街宣車も演説もゼロ」で3位当選』
興味深く読みました。
特に「挑戦の基本方針」が素晴らしい。
挑戦の基本方針
A)仕事と育児を犠牲にしない
B)他人のお金に頼らない
C)既存のやり方に囚われない
目的に向かって施策を具現化するときに、方針は最重要です。
「戦術は変えてもいいが、戦略は変えてはいけない」を思い出しました。
つくば市議選・川久保皆実さんの選挙活動では「基本方針」が戦略にあたり、「ゴミ拾い」が戦術にあたると思います。それでちゃんと結果を出した。素晴らしい。
以下、ゴミ拾いについて記事からの抜粋です。
「選挙運動のやり方自体を変えたかったんです。『従来型の選挙運動が、本当に投票行動に繋がるのか』とずっと疑問に思っていて、私が全然違うやり方で当選できれば、選挙運動の概念が変わるかもと。
自分自身、街頭演説や街宣車の声はこれまで聞く気になりませんでしたし、票を入れたいと思ったこともなかった。『今までと違ったやり方でどれくらい得票できるか、実験してみよう』という思いもありました」
だが、ウェブサイトやSNSの活用ならば、いまや多くの候補が導入している。それらにくわえて川久保さんが重視したのは、なんと街中のゴミ拾いだった。
詳細は記事本文を読んでいただければと思いますが、川久保さんが選挙活動として選んだ「ゴミ拾い」がオフラインやオンラインの両面で浸透・拡散していく様子はとても「今」の方法論的です。なるほど納得。
何より、「それが正解だ」と本人も分かっているわけではないのに(わかる人なんて誰もいない)、自分で考え、仮説を立て、実行したのが素晴らしいと思いました。本当に。
川久保さん、当選おめでとうございます。よい街づくりを始められますように。
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蛇足ですが、記事タイトルの『“さすが東大卒”の秘策があった』は余計だと思いますし、本質的にズレていると思います。
大切なことは「自分で考え、計画し、実行する」というこの方の主体性とスタイルであって、それこそが学歴と関係ない。
おじさん記者は安易にこういうタイトルを付けないように。