とてもとても読み応えのある一色登希彦さんのブログ。ずしんときて、重く、処理できず、咀嚼に時間がかかる。そういうことを書いているし、そういうことが起きたのだと思う。村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチ『壁と卵』を思い出した。100%の部外者であり表現者でもなんでもないぼくが芦原妃名子さんの痛ましい事件に触れ、少なからず動揺し、一色登希彦さんのブログを読んで思うことは「これはぼくたちにも起こりうることなのだ」ということで。それがこのブログを読むとよくわかる。もちろん表現者たちの話であり、表現者とメディアビジネスの話ではあるが、「組織と個人」の話は誰も無関係でいられない。これはぼくたちの話でもある。ぼくの動揺はおそらくそこに起因する。