知久寿焼さんとタテタカコさんのツーマンライブ(@ネオンホール )に行ってきました。とてもよかったです。すごく気持ちよかった。
タテタカコさん
こういう言い方はどうかと思いますが、タテさんの回では曲ごとに爆睡してしまいました。曲が始まる度にとろーんとしてうつらうつらして曲の終わりに目が覚めて、次の曲に耳を傾けるとまたとろーんとしての繰り返し。激しめな曲もあるし、基本的に骨太な音楽だし、激情のように、嵐がドアを打つように、人生の肩を揺さぶって振り向かせるようにピアノが鳴ることもあるので決して穏やかで優しい音楽というわけではないのですが、なぜか気持ちよく爆睡する一時間弱でした。この数年、熟睡なんてほぼしたことがなくて、朝起きる度に体調が悪いぼくにとって実に数年ぶりの熟睡感でした。タテさんのライブが終わった跡、身体が更新された感じがしてめちゃくちゃ気持ちよかった。
知久寿焼さん
知久寿焼さんはライブで体験するのが今回初めてでとても楽しみにしていました。なんというか、歌った瞬間から会場が「知久寿焼さん」になるんですよね。思った通りに知久寿焼さんで、思った以上に知久寿焼さん。あまり安直にこういう言葉を使いたくないですが唯一無二感が凄かったです。声も歌も歌詞も楽曲も全部が相まって会場があっという間に「知久寿焼さん」になる。変な例えですが、幽遊白書に登場する海藤優の能力『禁句(タブー)』みたいだと思いました。自分がいる場をあっという間にテリトリーにできてしまうような。もちろんそれが心地いいし、すごく魅力的で。「おお…能力者だ…」と思いました。言葉にできない何かに浸り続ける一時間。めちゃくちゃ気持ちよかったし、どこか別の場所に行っていた体験感(しばらく旅に出て家に帰ってきたようなあの感じ)が強く残りました。
ちょっと乱暴な言い方ですが、タテタカコさんは現実に抗い祈り描く表現者で、知久寿焼さんは現実をテリトリー化して変容させちゃう能力者なんだなと思いました。何を言っているのか意味不明ですね。笑
知久寿焼さんとタテタカコさんのツーマンライブを体験できてとても嬉しかったです。企画してくださったCappoさん、ありがとうございます。とても幸せな二時間半でした。