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大人になれば 14『ギター教室・妄想レッスン・作り方の始め方』

夏至を迎えましたね。
もう驚かないぞ。
おどろいたけど。
最近、世界は加速してないか。かえるくん。

そういえば六月からネオンホールで『エレキマンの直流ギター教室』が始まった。スタッフの春日さんがコーディネートするギター教室ということで、Ustreamで動画も見れるのがうれしい。少しだけ見てみたら、ちょっと放課後の教室みたいで、それが何だかよかった。

ぼくの人生において楽器というものに全く縁がなかったので、こういう試みは素直にいいなあと思ってしまう。こんど見学に行きたいです。

六月のぼくは隙あらば妄想しているので、ギター教室の動画を見ていたら何だか変な話が生まれてしまいました。いつもと違うけど書いてしまいます。こんなの。

 (ギターを教えている)
 (たどたどしく弾く)
 もうちょっとこう。
 (たどたどしい)
 (女を気にせず何かのメロディラインを弾く)
 (練習を続けている)
 (弾きながら)まあ、練習するしかないよ。
 (無視して一所懸命)
 あとは家でやれよ。
 (続ける)
 家でやれって。
 (以下、ずっと弾きながら)一人だとしない。
 おれ、バイトあるんだってば。
 (無視)
 …なんでギターできるなんて言ったんだよ。
 …のりで。
 …のりかよー。
 人生の五十パーセントはのりで出来ている。
 まじかよ。
 まじ。
 のり、すげえな。残りの五十パーセントは?
 …はずみ。
 一緒じゃん。
 ちがう。
 一緒だって。
 …のりは流れに背中を押される。
 はずみは?
 自分で跳ぶ。
 ほんとかよ。
 女の人生はのりとはずみ。
 まじか。
 まじ。
 女すげえ。
 女なめんな。
 いや、なめてないけど。あ、男の人生は?
 知らない。
 冷たいなあ。
 ……
 男はなんだろうなー。

まだイントロだけど、いったいこの話はどこに行くのだろうか。そもそも行き先があるのか。
自分でも行き先が分からない物語って何で生まれようとするのだろう。誰も頼んでないし、自分だって無自覚だ。ただ妄想の発芽だけがあって。

たぶん、世の中には「こういうのが作りたい」から始まることが沢山あるのだろうけれど、「いったいこの芽は何なんだ?」から生まれるものもあるみたいで。今のぼくは後者らしい。
だから何だとも思うし、「こういうのが作りたい」はどうやったら始められるのだろうと思ったり。うーん、そんなこと書くな。

やっぱり六月は変な月でした。

執筆:2014年6月27日

『大人になれば』について

このコラムは長野市ライブハウス『ネオンホール』のWebサイトで連載された『大人になれば』を再掲載しています。

 

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