「生来的な自分のパーソナリティ」よりも、「創造的なパーソナリティ」が大切。(性格診断に思うこと)
性格診断などを見るたびに「とはいえ実生活や仕事では3層が求められるよなあ」と思います。
生来的な自分のパーソナリティ
社会や業務で求められる役割とペルソナ
今の職場環境で必要な生存戦略
家庭や職場や地域、友人関係など場面場面によるミックスが必要なわけで。当たり前ですね。
だから自分の性格診断(ENFPかINTPとか)だけを取り上げてもそれ以上にドライブしないと思っています。より問われるべきは上記の1・2・3を使って「どんなカクテルを作れるか?」の調整力ですよね。腕利きのバーテンダーのような人もいるし、どう配合したらいいか分からずに困っている人もいる。
必要なのは創造的なパーソナリティ
「生来的な自分のパーソナリティ」から「創造的なパーソナリティ」への変容作業が必要になるわけです。カクテルを作るように。求められる場面によって調整できるように自分のレシピを知っていた方がいいし、トライ&エラーで技術と経験を身につけておいた方がいい。
性格診断が語られるときに「生来的な自分のパーソナリティ」のみフューチャーされ、「創造的なパーソナリティ」についてはほぼ語られないのが自分としては片手落ちのように感じます。だって、「ありのままの自分」だけで勝負できるような局面なんて本当はほぼないですから。あれは子どもに語る分にはいいですが大人が言うことじゃない。
職場環境で必要な生存戦略とは
「今の職場環境で必要な生存戦略」とはあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、現実的にはすごく重要な要素だと思います。だって性格診断して自分はENFPだとかINTPだとか分かったとしても、パワハラな職場だったらそれどころはないですよね。上司に何を言っても自分がやりたいように捻じ曲げるようなセルフィッシュな人物だったら性格診断どころではありません。
そんな会社はすぐ転職すべしというのも選択肢のひとつですが、「そうも言ってられない」「今すぐは転職できない」といった場合にその職場で生き残るための擬態は否定されるべきことじゃありません。むしろ生物として珍しくない反応だと思います。何を言いたいかというと、性格診断で自分のパーソナリティを把握することは悪くないけれど、把握した自分を出すためには環境に左右される要素が圧倒的に多いということです。ここを無視してENFPとかINTPとかいっても詮のない話で。
つまり、「本当の自分」を知るのも大切だけど、より実務的に必要なのは「創造的なパーソナリティ」をつくるスキルであるということと、自分自身なんて環境で大きく左右されるという事実を知っておくことだと思います。(だからこそ自分にフィットする環境を探すのが大切ということでもある)
「自分のキャラクターを確立すべき」という佐久間宣行さん
TVプロデューサーの佐久間宣行さんが仕事を語る際に「自分のキャラクターを確立すべき」とよく言っていてぼくはそれに大いに賛同する者です。キャラクターというとあまりピンとこないかもしれませんが、「創造的なパーソナリティ」はそれに近いと思っています。
佐久間さんが語る「自分のキャラクターを確立すべき」については下記noteでまとめています。よかったらご覧ください。