行く道のバイブレーション
来た道をふりかえると、1本のはっきりと続く道が見える。
それは行く道でみた風景とはまったく違う。
進んで行くとき、道は無数に分岐している。
それが道に見えればまだいいほうで、道かどうかわからないこともある。
雑草の野原やぬかるみを進むことだってある。
行くときに感じるバイブレーションは、
あとから言語化したときにはあらかた失われている。
その、言語化したときに失われやすいバイブレーションこそが、生きることの宝だ。
表現しようにも表現しきれない。
理解しようにも理解しきれない。
体験することしかできない喜び。
そんな喜びを感じられる場所に、わたしたちは今いる。