太鼓の音に、浮き足立つ
夏まつりに行って来た。
太鼓、縁日、屋台、盆踊り…かつて町や村落で行われていたそれらを踏襲し、ひと月間、街のど真ん中で開催されているものだ。
昨年よりも出店はグレードアップ、フードも充実していて、おいしかった。
まつりだ。値段のことは言いっこなし。
それにしても、太鼓の音になぜここまで心が躍るのだろう。
太鼓は古代から儀式や祭、通信手段などに使われて来たというから、もしかしたら、人類の遺伝子に何か残されているのかもしれない。
などと、勝手なことを考えてみたりする。
ドン、ドン、ドドンドドン! ドン、カ、ドン、カ…
昔の太鼓とは違うリズムが現代によく合っている。
普段、重い足がなぜだか浮き足だち、さらに笛の音がそれを後押しする。
盆踊りの輪をつい、囲みたくなる。
というか、結局、混ざって、見よう見まねで数曲踊ってしまった。
子どもの頃とはまるで変わってしまった(現在、バリっと進行中)街だけれど、こんな賑わいは良いものだと思ったりする。
もう、暑いですね!のひと言では済まされない酷暑の日々だが、少しだけ、今夏を楽しいと思えた瞬間だった。