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夜散歩

昨夜は、仕事帰りに営業さんと軽くお茶した後、投函したい郵便物があったので、ポストまで近所を軽く歩いた。住宅街を歩いていると、風に運ばれているのは、甘くてちょっぴり切ないような花の香り。ジャスミンやニセアカシアのような、本当は何かはよく分からない、複数の花が混ざった香り。梔子の個性の強い香りではないのが、さらに風を心地よくする。朝の大降り雨はすっかり上がり、夜風が涼しく、気持ちのいい散歩。

そういえば、個人的に依頼された仕事をしていると、夜中に近所のコンビニまでカラーコピーを出しに行くことがよくある。コンビニのすぐそばの小さな田んぼは、この時期、田植えが終わったばかりで、カエルがこれでもかと鳴き声を張り上げていた。カエルだって頑張ってんだから、私も頑張らなくっちゃ、なんて勝手に思い込んでいたけれど、今年はその田んぼが埋め立てられて、車の販売店になった。夜、そこを通っても、もうカエルの声は聞こえない。

夜中、締め切りに追われてちょっとしんどい時、書斎の窓から見える斜向かいのファストフード店の明かりを見て、“もうちょっとがんばって仕上げたら、今夜はシェイクを飲んでいいことにしよう”なんて、自分を甘やかしていた時もあったりしたけれど、昨今の働き方改革&ここのところのコロナで、ファストフード店も早々の店仕舞い。夜中の、背徳感たっぷりのシェイクは、もう望めなくなった。

ところで、今日、冷蔵庫の修理が無事に終わった。実は一旦、回復していたようだが、10年を迎えるということもあり、怪しい部品をいくつか交換してもらった。これでしばらく持ってくれることを切に願う。

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