見出し画像

ベータ機能を使用せずにポーズをとるクラフトアイテムを作る!

こんにちは、こんばんは!イナバです。
メタバースプラットフォーム「cluster」でワールドやアイテムを制作しております。

2023年も残すところあとわずか、今年は初めてcluster公式アドベントカレンダーに参加させていただきました。12月8日(金)の記事を担当しております。
ほかの記事はこちらからご確認いただけます。

昨日はみっつさんのイベントや企画に関する記事でしたね!

さて、本日はclusterのワールドクラフトのアイテムづくりについてご紹介したいと思います。


クラフトアイテムでもポーズをとりたい!

Unityで制作したワールドでは、座るときにアバターにポーズをとらせることができます。詳しくは公式のこちらの記事をご覧ください。

座った時のポーズはRidable Itemの「AvatarOverrideAnimation」にアニメーションを設定することで変更できます。

しかし、ワールドクラフトで使用するクラフトアイテムでは「AvatarOverrideAnimation」が使用できないので、この方法ではポーズをとらせることができません。

そこで、今回はクラフトアイテムの仕様の範囲でアバターにポーズをとらせるアイテムの作り方をご紹介します!

座ると考えるポーズをとる椅子

クラフトアイテムストアでは次のようなアイテムを公開しております。

アイテムはこのワールドにも展示してます!

ベータ機能の登場!?

と、本題に入る前に・・・clusterにベータ機能が登場しました!
ベータ機能は一部制限(アイテムストアに公開できない、イベントに使用できない)などがありますが、ワールドクラフトでも様々なポーズ、アニメーションをとらせることができます!
しかも将来的には本番環境に実装予定とのことです。

つまり、今回ご紹介する方法の完全上位互換の機能が実装間近!!?
ということで、旧世代技術の記録と供養もかねてご紹介しようと思います・・・!

初めてベータ機能を使いたい!という方はこちらの記事もぜひご覧ください。

クラフトアイテムでポーズをとる仕組み

アバターがポーズをとる仕組みですが、こちらも座れるアイテムの機能を利用しています。
座れるアイテムの基本的な設定方法はこちらの記事に記載しております。

Ridable ItemにはGripの設定箇所があり、手を置く場所を指定することができます。

Left Gripが左手、Right Gripが右手の位置を指定する
手の位置はシリンダー(Rendererなし)で調整しています
座るとピアノを弾くポーズをとれるようになります

公式のピアノアイテムとピッタリ合うように椅子の位置、手の位置を調整することによって、座るとピアノを弾くポーズをとらせることができます。

アニメーションをつける

この時、手の位置を指定しているオブジェクトをスクリプトで動かすことにより、ポーズをとった手の位置を動かすことができます。
これによりピアノを弾くモーションを付けることができました。

スクリプトの動き次第で様々なアニメーション(手だけだけど)を付けることができす!
こちらは表示、非表示のスクリプトと上下の動きを付けることによって、座るとコーヒーが出現して、コーヒーを飲むことができるアイテムです。

組み合わせとアイディア次第で様々なアイテムが作れるので、ぜひお試しください!
動きを付けるスクリプトは以下の公式記事が参考になります!

一応まだまだメリットも??

上記の方法の場合、下半身が固定されてしまう、座った時にしかポーズが取れないなどデメリットがあります。
ベータ機能を利用したポーズアイテムのほうが汎用性が高く、ポーズの種類も多彩です。

ただし、ベータ機能では必ずスクリプトを使用するので、ワールドクラフトの容量を固定で1%使用することとなります。

スクリプトを使用しないでポーズアイテムを作ることで容量の節約になります。
ピアノなどのシンプルなポーズのみであれば、まだまだ利用価値のあるアイテム制作方法かもしれません。

ぜひお試しあれ!!

明日のアドベントカレンダーは旅人18さんの記事です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?