いつの日かの語べ
水だって、どこの水なのか書かれているんだから、その人が、どこの出身なのかなんて関係ない、という言葉なんて、今のところ偽善にしか思えない。
小学校の頃は、蛇口の水をそのまま飲んでいたけれど、今じゃ、水筒を持たせているようだから、時代は少しづつ変わっているんだろうな。とりあえず、お母さんは、水を買うのが当たり前の時代になるなんて、だとか、テレビに消費者ローンのCMが流れるなんて、と言っていたのを思い出した。そういう時代があって、今の時代があるんだな、と他人事のように思っていたけれど、自分も、だんだんと時代の変化に気づいてしまう年齢になってゆく。だから、ガソリンスタンドに店員がいたこと、平日の正午はいいともが定番だったこと、クラスメイトの電話番号がある連絡網が配られていたこと、MDで音楽を聞いていたこと、SMAPという国民的アイドルがいたこと、そういうことを語り日が来るんだろうね。そうやって、戦争とか、差別とか、貧困問題とか、地球温暖化とかも、懐かしむように語られる日が来るかもしれないけれど、その時、私は生きていないんだろうな。
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