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最適解を生きているっ!
イルカとサメは非常に似たフォルムをしている。
どちらもスラっと美しい流線型のフォルム。
しかし、イルカは哺乳類で、サメは魚類。
こんなにも生物学的に離れた種が似た形になるのは少し奇妙でもある。
考えられるのは、両者とも「水中を素早く泳ぐ」という目的に特化して進化した、ということ。
このように、ある目的に対して一つの最適解に辿り着くことを収斂進化という。
逆に言えば、流線型のフォルム以外のイルカやサメは、自然淘汰されて存在できなかったのかもしれない。
つまり、イルカとサメに限らず、現存する生物たちは皆それぞれの最適解のデザインで生きているということである。
また、デザインを変化させるというのは一世代、二世代くらいの短期間では到底起こらず、長い年月が必要。
となると、4億年も前から地球上にいて、他の種よりも世代交代の期間が短い昆虫はめっちゃ洗練されたデザインってことなんじゃね?という話である。
実際に、昆虫の羽のしまい方や目の構造が現代のテクノロジーに生かされていることも。
このような生物学的デザインを人類に役立てることをバイオミミクリーという。
自然を師として、たくさん学べる人類でありたい。