【短歌】題詠詰め合せ
※この記事は2018年にアメブロにて書いたものですが、noteに一本化したいためこちらに持ってきました。
長いこと短歌を書いていません。
いざ暇が出来て作歌してみようとなっても、どうやって作っていたのか、もう忘れてしまいました。
そこで、無から生み出すよりは、ちょっも苦手でも題詠に挑戦してみました。
お題を取ってくるのが面倒になったので、2以降には大学生の時に所属していたサークルで使われた題を使わせて頂きました。
随分前に友人がまとめていたものを見せて頂き、Excelに保存していたデータが残っていたので、
全ての部誌が手元になくても、ものの数秒でまとめることができました。感謝です。
1. 商店街
アーケードくぐってすぐの居酒屋で集合写真を撮ったゼミコン
2. 龍
のど飴も味方できない意気地なしお盆の予定聞くだけなのに
3. 彩
クールビズ解禁の朝まぶたからあなたと逃げた夢が消えない
4. 手
自らのミスで深手を負った夜 一番ダメな再会の例
5. 箱
企みのメイクボックスくたびれて回送中の二十七歳
6.核
生物のときは私の席に来る休み時間に蝶がはばたく
7. 夜
struggle 二十七時の帰り道うすむらさきにゆっくり溶けて
8. 種
向いてない理由だったらいくらでもパンケーキには三種の苺
橋の影外来種かもしれぬ魚星めぐりの歌よぎる夕暮れ
9. 紙
シュレッダーかけたズタズタの憧れがさっきより場所とってる気分
コピー機で胎動する紙待つ背には忙しい君の早足と風
10. 車
帰りぎわ向かいに停まる四季島を君は優しい顔で見ていた
タクシーですぐに酔いぬるわれのためきみは一節(ひとよ)の日記にならん
11. 看板
看板のトラ思い出す酩酊の地下鉄ふたりの1Q84
12. 色
鈍色の運動靴が乾く頃ましな笑顔のひとつやふたつ
13. 糸
ワイシャツのほころぶままに眼に浮かぶ見本のような君の優しさ
14. 偽
齧りつく程の何かも辞めたから忘れなきゃダメって思ってた
※この記事は2018年にアメブロにて書いたものですが、noteに一本化したいためこちらに持ってきました。
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