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人生が上手くいかない理由(1)
もし今あなたが、「人生、うまくいかないなぁ」と思っているなら、それは自分の心の声をうまくキャッチできていないからではないかと思う。
自分の心の声とは、自分が本当に望むこと。
社会の常識といわれていることや、その場の空気を読むのではない。自分の本当の気持ちを知って、自分の意思で行動を選択すること。
それが、「自分の心の声を聞く」ことだと私は考えている。
私は、子どもの頃から天才的に空気が読める子だったので、たとえば、親が嫌がりそうなことはやらないようにしてきたし、友だちや会社の人が嫌がりそうなことも、先回りしてやらないようにしてきた。
そして、自分が我慢することで、その場がうまく収まるならそれでいいと思っていた。
私がちょっと我慢すれば済むことだった。
それでうまく収まるなら、その方がいいではないか。
ちょっと嫌だからと言って、そこで自分の思いを主張するなんて、ただのワガママだ。
と、思って長年生きていたら、「自分がどうしたいのか」が全く分からなくなっていた。
その場の空気は読める。相手がどうしてほしいかも分かる。それなのに、自分がどうしたいか?それだけが分からない。
私はどうしたいのか?
自分では分からないから、親の言ったことを採用する。憧れの人が言ったこと、友だちが言ったこと、本に書いてあったことを採用する。
あの人がこう言ったから。この人はこう言ったからと、自分の本心ではない選択をしてしまう。
結果、他人に振り回されているだけなのに、そのことに気づいてもいない。
ということに、私は瞑想をするようになってから気がついた。瞑想と同時にカウンセリングにも通ったことで、自分が無意識に、他人の気持ちを感じ取り自分の行動を決めていることに気がついた。
無意識なのでなかなか気づけなかった。子どもの頃から親に言われてきたこと、それが常識として染みついてもいる。思い込みもある。
大人になったら会社に就職して、結婚して子どもを産み育てる。それこそが立派な大人である、という刷り込み。
いい大学に行くこと、大手企業に就職すること、それこそが成功。
長女なんだから、母親なんだから、もういい年だから、こうすべきである。
そんな無意識に思い込まされているいろんな「べき」。
それとは別にある、自分の本当の気持ち。
会社に行くのがしんどいとか、結婚生活がつらいとか、お正月、義実家に行きたくないとか。きっと感じている気持ちがいろいろあるだろうに、気づけない。
そんなことに気づいたとき、私がまずやったのは、ただ、自分の気持ちを感じることだった。
会社に行きたくない。
休みたい。
上司が腹が立つ。
満員電車が嫌だ。
ストッキングも履きたくない。
ただ、感じること。
会社に行きたくないと思ったとしても、どうしても休めないこともある。そういうときは、行きたくないけど、しょうがない、「私は嫌だけど、あえて行くという選択をするんだ」と自分の意思で決めた。
なんとなく漠然と「行かないといけないから」ではなく、行くという選択を私がすると意識した。
感じることがまず大事で、感じたからと言ってその通りに行動しなくてもいい。
感じた上でどう行動するか自分で選択することが重要なんである。
すると、同じ「会社に行く」でも全然気持ちが変わってくる。
自分が選択して行動しているから。
(続く)