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そのへんの社会人。「根拠のある歌詞分析」をモットーに歌詞分析の記事など書きます。最近は…

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そのへんの社会人。「根拠のある歌詞分析」をモットーに歌詞分析の記事など書きます。最近は考えたことをひたすら書き連ねています。

最近の記事

優しさは諦めで取り繕えてしまうし

 優しさは諦めで取り繕えてしまうし、寛容さは想像力で補える。  それを理解しているからこそ、しんどい時もあるし、何もかも許せなくなってしまう時もある。  「優しい人」と評されることがある。別に自分では自分のことを「優しい人」だなんて思えないのだけれど、ありがたいことに、周囲の人からはそう評価していただくのだ。  いくつかの具体的事象を挙げよう。例えば、待ち合わせで2時間遅刻されたことがある(ここは東京だ)。飲み会で酔った友人にワイン(幸い白だった)をぶち撒けられたこともあれ

    • 結果と優先順位

       こんにちは。お久しぶりです。  なんとなく文章を書く気分になったので、筆を執ってみようと思います。無論、筆ではなくてキーボードだけどね。  はじめましての方もいると思うので、簡単に自己紹介をします。Eと申します。二十数年生きている人間です。そこら辺の国立大学で国語系のお勉強をしました。文章を書くことは割と好きです(才能があるかどうかは置いておいて)。最近まで先生をしていました。どうぞよろしくお願いいたします。 ↓以下本題↓ 結果と優先順位  結果が同じなら、あなたは

      • 思い出は確かめに行ってもいいものですか

         幼稚園の年中くらいから小学校の1年生くらいまでにかけて住んでいた場所がある。当時、わたしはその場所が好きだった。それは、近くにプールがあるからだとか、大きな遊具のある公園があるからだとか、そんな可愛らしい理由からではなかった。わたしは"街"として、その場所が好きだった。仮にその場所を"A市"としよう。  A市は自分にとって、理想的な街であった。街の雰囲気が明るいのだ。どこを見ても、小綺麗なのである。当時のわたしがこれまで住んでいた街は、どこも薄暗くじめじめとしていた。活気

        • 「好き」の物質論

          先日、私は「好きと嫌いと信じること」のタイトルで文章を載せました。あれから「やはり『好き』って難しいよなぁ……」と、「好き」について考える機会が大幅に増えたんですね。 そこで今日は、「好き」を徹底的に深掘りしていっちゃおうと考えています。では早速。 「好き」ってひとつではないですよね。当然と言えば当然かもしれませんが、「好き」にもさまざまな形の「好き」があるわけです。そしてここでは、その「大きさ」や「密度」の違いについて考えていきたいなと思うのです。 なんだよそれは、と思う

        優しさは諦めで取り繕えてしまうし

          美しさは綺麗と消失の狭間で

          美しいものって、美しいですよね。() そこで今日は、自分にとっての美しさとは何なのか、考えてみることにしました。もう早速「美」の文字がゲシュタルト崩壊しているところですが、まあのんびりといきましょう。 「美しさ」って何なのでしょうね。うん、全然分かりません。そもそも、私は日常生活において「美しい」と感じることはほとんどありません。いや、ないんかい。 ただ、「綺麗」と感じることはあります。これはある。最もよく感じるのは、夕暮れの空を見たときです。一度、アルバイトか何かの帰り

          美しさは綺麗と消失の狭間で

          好きと嫌いと信じること

          昔から、「信じること」が苦手だ。 それは、裏切られることを恐れているからかもしれない。何かを信じる機会が少なかったのかもしれない。とにかく、信じることは今でも苦手だ。 なぜ信じられないか、深く考えることがある。 そうして結局、いつも「私だけのせいだと思いたくない」という結論にたどり着く。だって、信じられないのは昔からだったから。 そのあたりは置いといて。こうして苦手なことを誰かのせいにしようとする程度には出来損ないの人間をこなす私だが、信じることと同程度に苦手なことがもう

          好きと嫌いと信じること

          【文法から考える】”ずとまよ”「暗く黒く」歌詞徹底考察!

           ”ずとまよ”歌詞考察第2弾。今回は、映画『さんかく窓の外側は夜』の主題歌「暗く黒く」の歌詞を考察する。前回の記事でも言及したが、”ずとまよ”と言えば圧倒的な歌唱力で歌いあげられるメロディや物語調のMVなど、その魅力は語りつくせないほど存在する。また、「暗く黒く」に関しては映画の主題歌ということもあり、曲の内容が映画の内容とリンクしていると考える人も多いようだ。しかし、本記事ではそれらと歌詞とを一旦切り離し、”歌詞”のみに着目した考察を行う。それは、本記事執筆の目的が、既存の

          【文法から考える】”ずとまよ”「暗く黒く」歌詞徹底考察!

          「秒針を噛む」を文法面から徹底考察―「僕」に隠された葛藤と苦悩―

          はじめに ネット発アーティストとして頭角を現す「ずっと真夜中でいいのに。」。そのデビュー曲であり代表曲である楽曲「秒針を噛む」は、既に8500万回以上の再生回数(2021年3月10日現在)を記録し、若い世代を中心に爆発的な人気を誇っている。そんな「ずとまよ」の「秒針を嚙む」だが、幅広い音域のメロディやアニメーション仕立てのMVなど、魅力は多岐にわたる。その中でも、難解で独特な歌詞は非常に特徴的な点であり、「ずとまよ」を語るうえで欠かすことのできない重要な要素である。今回は、「

          「秒針を噛む」を文法面から徹底考察―「僕」に隠された葛藤と苦悩―