JBUG広島のライブ配信で工夫したこと
ハロー。你好。in0u(井上)です。この記事は「ライブ配信アドベントカレンダー2020」の15日目の記事です。ここでは「JBUG広島#6」で実施した、ワンオペ且つ配信機材無しで、音声と映像を切り替えるシーンがあるライブ配信をするために工夫した話を書きます。(なんか長ぇ)
JBUGについて
JBUGはnulab社のプロジェクト管理ツールBacklogのユーザー会です。プロジェクトマネジメントについて気軽に考える場として全国の支部で活動を続けています。今年からJBUGも他のコミュニティ同様、オフライン開催からFacebookLiveを使ったライブ配信に形を変えています。
そもそも、JBUGのライブ配信方式はこのアドベントカレンダーの主である@shindoyさんにお手伝い頂いた「BacklogWorld2020」からスタートしています。僕が担当するJBUG広島のライブ配信スタイルも、そこで作り出されたフォーマットを簡易化したものがベースになっています。
そうそう、そういえば、
来年 2021年3月13日(土)に「BacklogWorld2021」開催予定
なんですって。(いきなり宣伝すいません。お願い、帰らないで…)
JBUG広島のライブ配信構成
さて、JBUG広島ではこんな構成でライブ配信を行っています。
JBUG広島の配信構成
配信ソフトとツールはFacebookLive+Zoom+OBS+TweetDeckです。
もはや説明不要だと思いますが、映像の流れは「Zoomで登壇者に発表してもらっている映像」と「TweetDeckで関連Tweetのみが出るようにフィルタリングしたキャプチャ映像」をOBSで1つに加工して、FacebookLiveに流しこむという感じです。
この構成の利点はなんといっても、そこそこのスペックPCが一台あればOKで、ほぼリアルタイムにTweetを表示することでインタラクティブな配信が可能というところです(素晴らしい!)
そして、ご覧の通り、ATEMとかキャプチャーボードとかの機材は使ってません。本当は欲しいです。このアドベントカレンダーに寄稿されているIoTLT放送部さんの構成見た時はヨダレ出そうになりました。やっぱこういうのはハードが強いです。
とはいえ自分はそこまで頻繁にライブ配信しないし、今お金ないし、とか言い訳して未だに買ってません。この時期なのでサンタさんにお願いしたいです。(否、どうせ貰うんやったらPS5がいいなぁ)
やりたかった(実施した)ライブ配信の演出
上述の通り、配信構成としては貧弱なんですが、前回のJBUG広島#6では自分がやりたかった演出はなんとか実現する事ができました。この配信で僕がやりたかった演出は以下の3つです。
1.メイン登壇者の登場はプロレスの入場シーンにしたい!
2.入場テーマを登場シーン以外のどっかのタイミングで流したい!
3.登壇者の名前をアニメーションで表示するイントロムービーを流したい!
プロレスの入場シーンってメチャメチャカッコいいと思うんですよね。
「時は来た。いざ出陣!」みたいな。これをコミュニティの登壇シーンで再現したかったのです。イメージはこんな感じ。
はーしもとっ!はーしもとっ!…
さて、この演出を実現するために必要な配信要素は以下の3つです。
・配信の途中でZoomの音声からイントロの入場テーマに切り替える
・入場シーンでZoomの映像からイントロムービーに切り替える
・入場終わったらイントロムービーからZoomに切り替える
うーん。音声とビデオが2系統入るスイッチャーがあれば簡単そうです。ATEMのAFV機能みたいなのがあれば、多分一撃です。(AFV機能についてはこれで知りました。超便利そう。)
とはいえ、僕はスイッチャーを持っていません。現実は厳しい。
そうなると、残る手段としてはOBSでライブ本番中に映像と音声をタイミングよく切り替えるしかなさそうです。まぁそれでも理論的実現可能です。理論的には…。
ですが、配信本番中にOBSの操作(音声と映像のスイッチ)と、登壇者へのキュー出しをほぼ同時に1人で実行するのはだいぶキツイです。そもそも配信開始のボタンを押す指でさえ震えてるような僕が、本番中にそんな複雑な操作を正確にできるとは思えません。自分が信じられない。
さらにさらに、そもそもこの演出はオマケで、メインは登壇者様のお話です。操作ミスで音声が止まったり、最悪配信が止まったりするのはリスクが大きすぎます。配信事故怖い。
機材なし配信で工夫した点
このリスクの回避方法として、あらかじめ音声と映像を編集した動画を作っておいて、本番はOBSで映像の切替だけを行う、というやり方を採用しました。こんな感じです。
実際にやったことは以下の通りです。
・入場シーンのムービーは配信フレームまるっとコピーして作成
・アニメーション動画をアルファチャンネルをもたせた方式で書き出し、
イントロムービー終了後、下レイヤの映像を表示できるようにする。(Apple ProRes 444形式)
このやり方を採用することで、以下のメリットが生まれました。
・配信フレームと同じなので作ってるので切替のタイミングがズレても
視聴者に気づかれにくい(僕の精神に優しい)
・イントロムービー終了後透過して登壇者の顔になるタイミングも特に
何の操作もいらない。(登壇者へのキュー出しに集中できる)
・本番中のOBS操作がシンプルになって、回数も減る。
・音楽のタイミングを事前に調整できるので、映像にピッタリ合う
結果どんな配信映像になったかは、以下のアーカイブの58分25秒あたりを見てもらえればと思います。自分的に満足できる演出ができました。
(ライガーマスクと中道さんの名司会のおかげでもある。)
終わりに
ライブ配信はすごく楽しいです。特に自分が思ったとおりの配信映像が出来たりすると最高です。そもそも、自分がイメージした映像や音声の組み合わせを他人に見てもらう、という事自体ものすごい快楽だと思います。
実際、JBUG広島#6開催後、2,3日間興奮が収まらず、ずっと気持ちがフワフワしてました。ということで、ライブ配信は楽しいし、機材なしでも工夫次第で割と面白いのができたりするので、是非トライしてみてください!