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ピア効果×ハーディング効果

下記の記事を読んでいて、私の体験したいくつかの出来事が思い浮かびました。今回は記事に書かれているピア効果と、さらにハーディング効果を掛け合わせたとき、私の自己肯定感がとても高まった、という話をお伝えしたいと思います。

ピア効果の体験

ピア効果がどんなものか、ということについては上記ジマタロさんの記事を読んでいただければと思います。みなさんはピア効果を体験したことがありますでしょか。人は生まれてからずっと何かしらの競争にさらされていると思います。その中で、一人で何かに取り組むよりも誰かの存在があるおかげで成長速度が上がるのを実感した人は多いのではないでしょうか。

私は中学生の時、この効果を実感した大きな出来事がありました。中学生の頃のいとこと私の勉強に関わる話です。いとこは私の1年下の女の子で年齢も近いのでとても仲良しです。いとこは勉強がさほど好きなタイプではないようでした。私は一人っ子で兄弟がいません。ですから家の中で子供は私一人です。なので、いつも一人で勉強していました。私は勉強は割と好きな方でしたが、それでも一人で勉強しているとゆっくりとしたペースで学習するため決して効率がいいとは言えなかったと思います。

ある夏休み、いとこが一週間ほど家に泊まりに来ました。一週間という長い間なので、もちろん夏休みの宿題を持って。そして二人で早速勉強を開始しました。彼女は私の勉強への意欲と集中力に驚いたようでした。一方私は、彼女の問題を解くスピードにとても驚き、少し焦りを覚えました。

お互い注目する点は違えども、確実にお互いの存在が勉強に影響を与え始めていました。一週間後、彼女の勉強への熱意は最高潮へ達し、私も勉強へのモチベーションはますます上がっていました。

会ったときは勉強したり、進学の話をしたりするようになり、二人の関係性はただの遊び友達から、良きライバルという形に変化していきました。彼女も私も希望の大学に進学し、彼女は今、高校の化学教師として大活躍しています。

以前noteに書いた記事に、こんなものがありました。

この記事に書いた通り、一緒に働く仲間に影響により、モチベーションを高く維持することができると思います。ピア効果が大きく発揮された体験の一つです。

ハーディング効果とは

ハーディング効果もピア効果と同じく行動経済学の分野で言われている心理の一つで、人は合理的な行動よりも周りの人と同じ行動をとりたがる、という心理のことを指します。

私はこの効果もつい最近実感しました。昨年受験した中小企業診断士試験の受験勉強の際、私は独学だったため、モチベーション維持と勉強のペース維持のためにある方法をとっていました。

それはYouTubeで「Study with me」という動画を流しながら勉強することです。「Study with me」というのは、投稿主がひたすら勉強している姿を動画に収めたもので、投稿主の手元が映っていたり、デスク周りが映っていたりします。その動画を見ながら勉強すると、自然と手が動いて勉強に集中できるのです。また、学習室も利用しました。勉強している人を見ていると勉強する気になれる、まさにハーディング効果だと思いました。

現在受験生のため、勉強の体験談ばかりになってしまいましたが、生活の中でこの効果を実感する場面は他にもたくさんあるかと思います。それは同調することの多い日本人にはとても身近な効果だからです。

いい影響を与えることもあれば、悪い行動心理として語られる場面も多いですよね。みんながイエスと言っていたら、心の中でノーと思っていても自分が間違っているような気がして言えなくなる、という場面は経験があるかと思います。

しかしこの効果をいい方に活用すれば自分をより成長させることができます。自分で行動せずネガティブなことばかりを言う人たちとは距離を置き、チャレンジし続けている人達と過ごすことで、自分自身もチャレンジし続けれられる人間へと成長できると思います。

まとめ

ミラー効果とハーディング効果を掛け合わせることで、目標を達成し、自分を成長させることができます。それだけでなく、素晴らしい仲間の存在を認めることは、仲間に恵まれた自分自身を認め、自己肯定感の安定につながると思います。

人は比べる生き物です。何かと区別して分別することで「分かる」ことができ、人は発達してきたと思います。しかしそれにより自分を卑下したり逆に相手を馬鹿にしたりして上下のポジションをつけようとしてしまうのは、なんだか健康的ではありません。

誰かと比べ、上下をつけるのではなく、違いを認めることで、自分に向き合い、気持ちよく競争していきたいですね。


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