生きるに値しない世界

車は暴走するし、外国人が街で暴れ回ってるし、
高齢者は傲慢で若者は自己中心的、
詐欺師はいるし、強盗犯もいる。

世界はやっぱり腐っていると思う。

学芸大学駅が今話題なんだってさ。
テレビの中で楽しそうに笑っている。
レポーターも待ちゆく人も笑っている。

その瞬間はた迷惑な外国人が現れて中指を立てて回るかもしれない。そんな恐怖。恐怖に支配されて街へも出れない自分と対照的に笑っている人たちが、もはやどこか憎い。見ていても鬱になるだけなのでテレビは消した。

鬱になる。

世界は腐っている。

どれだけ頑張っても国は変わらないし、
投票に行っても行かなくてもあの子はずっと幸せに暮らすんだと思う。
投票に行っても僕はずっと憂鬱なんだと思う。

この世界は生きるに値しない。
なのになぜだろう。明日の朝食を考えてしまうのは。

世界中の人が僕と同じ憂鬱を抱えれば、世界はもっと平和になると思う。人と人はお互いを恐怖し離れ離れになることで一定の距離を保てるのだと思う。報復を恐れお互いが攻撃という選択を取らない世界。失うことに恐怖し大切なものを作らない世界。守るべきものを持たないから力を必要としない世界。

命は尊むべきものに値しない。
だから奪うにも値しない。

世界は腐っている。


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