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「熊谷守一展 わたしはわたし」(伊丹市立美術館)鑑賞記

いやー、約3ヶ月ぶりでしょうか、美術館で美術鑑賞をしてきました。はるばる兵庫県伊丹市(って片道2時間ぐらいなんですが)まで、食事以外はずっとマスク着用だったので、なんだか疲れました。しかし意外なことに、電車に乗ったらマスクをしていない連中がわんさかいたので驚きまして。私はもう、厳重警戒のつもりで行ったのでなんだか余計に疲れました。

この「熊谷守一展」、観に行こうとチェックはしていて、本当は4/11から5/31までの間に開催する予定だったのでその時に観に行く予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響で6/23から7/31の開催に延期となり、やっと今日観に行けたわけです。

私は熊谷守一の名前と、ある程度の作品は知っていましたが、まとめて鑑賞したことはありませんでした。調べてみると結構全国のあちこちで展覧会をやっているのですが、京阪神ではなかなかお目にかかれなくて。で、今回の会場も伊丹市立美術館。京阪神の大きな美術館ではやらないような展覧会をやってくれるのがここの特徴でもあります。当然、観に行かないと、と思って行ったのですが。

館内に入るとまずアルコールで手を消毒、そして名前や連絡先や、今日熱や咳があるかとか紙に書かされました。そして注意書きの紙を渡されました。曰くマスクをご着用ください、他の鑑賞者と2mを目安に離れてください、混雑防止のため鑑賞はなるべく90分以内としてください、等々。もう早くもしんどくなりました。

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で、展示室内へ。熊谷守一(1890-1977)はその人柄と風貌から「画壇の仙人」「超俗の画家」と呼ばれていたそうですが、その単純化された形態と明るい色彩、そしてくっきりとした輪郭線による絵の数々はとても小気味よさを感じました。しかしそれは確かなデッサン力に裏打ちされているのだということも今回分かりました。また庭では植物を育てたり池では魚を飼ったり、虫や鳥など自然のものを愛し、それをよく観察していたことも今回分かりました。やっぱり、とくに自然のものをモチーフにした絵はほのぼのとしていて、よかったです。

油彩画・日本画・書の200点近い作品で、熊谷の真の姿に迫ろうとする展示は、本当に圧巻でした。また熊谷の生き方、ほんとうに「わたしはわたし」というのも、なかなかできるものではないけれど、私なりに「わたしはわたし」を貫きたいなあと思いました。

私が今回気に入ったのは「かまきりと彼岸花」という絵です。フライヤーにもつかわれています。彼岸花の色鮮やかな赤がパッと目に入って、他の空やかまきりといった色も絶妙なコンビネーションなのが好きです。

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★ZEROTEN 2020 -Aichi-
・日時:2020年7月4日(土)~18日(土) 10:00-18:00
・場所:GALLERY龍屋(愛知県尾張旭市柏井町公園通542)
詳細 http://www.t2y.info/exhibition01/8867.html

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