短歌鑑賞「大伴旅人」
NHK通信の短歌教室で旅人の歌を鑑賞しました。
世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり 大伴旅人
太宰府にいた大伴旅人が妻を亡くし悲しんでいる時に更なる訃報が届いた時の歌との事。人生に於いて真の悲しみ、愛する存在との死別、それも重なる事は物語や概念上の悲劇を遙かに超越しているのでしょう。泣いたり喚いたりというレベルではなく深く深く悲しみの沼に沈んでしまう。そこはもう感情はなく「空しさ」のみの心の有り様なのでしょう。人の情けは時空を超えて同じだとしみじみ思い入りました。 以上
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