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街を照らす「月日貝」と「月日祭」

月日貝(ツキヒガイ)。それは、表の色が太陽のように赤く、裏の色が月のように白いことから名付けられた。

9年以上前、僕がまだ大学生の頃は、地元で月日貝という名前はほとんど聞いたことが無かった。しかし、鹿児島に帰ってきてからというもの、各方面でこの「月日貝」という名前をよく聞くようになった。月日貝は今、日置市の新たな特産品として位置付けられている。

ツキヒテラスの開店

2024年9月14日、日置市に「ツキヒテラス」が開店した。ツキヒテラスは、鹿児島県日置市の特産品「月日貝」を広く周知するための、情報発信基地でもあり、開店にあたりいくつものメディアから取り上げられていた。

月日祭

そんな中、月日貝を更に多くの人に知って楽しんでもらうお祭りである「月日祭」に、僕も運営としてお手伝いすることとなった。

第3回の開催であり、ある程度中身は固まっていたため、基本的には当日のお手伝いと、あとら司会との事前準備や連携などの面でサポートとして入っていた。(司会は、もはや日置市お抱え司会とも言えるあいかさん。)

当日の様子

こちらは当日の様子の一部だ。

スタート前からお客さんで賑わう
主催&市長の軽快なトーク
出店店舗(知り合いのポーカー)
夕日
海辺のビーチフラッグ
音楽
花火

このイベントを通じて感じたことをまとめたい。

1. お客さんは「そこだけにしか無い体験」をしに来る

コンテンツの中で、圧倒的な人気となっていたのは「月日貝 釣り体験」と「月日貝バーベキュー」であった。

この2つは大行列を作るほどの超人気。特に釣り体験に関しては、

「日置市ならではの月日貝」
+
「貝を釣るというあまり無い体験」

「そこだけにしかない体験」

という構造になっていたからこそ、多くの人の心を惹きつけていたんだと思う。

2. 夕日と浜辺の圧倒的な魅力

夕日なんて、毎日触れるほど当たり前なものなのに、何でこれほどまでに惹かれるのだろうか。夕暮れ時に多くの人が海岸沿いに佇みながら夕日を見つめる。

いつもより一際多くの人たちが夕日を眺める姿を見て、やっぱりこの日置から見える景色はとんでもない街の価値だと再認識できた。もっとこの景色を活用した街の輝かせ方があるはずだよなあ。こういうお祭りだけじゃなくて、もう少し日常に近いところにもいろんな活かし方がある気がする。

3.音楽による一体感

メインステージでは様々なアーティストの方が音楽を奏でてくれた。コジマサトコさんなど日置市や鹿児島を代表するアーティストからフラダンスチームまで。

特に印象に残っているのは、「南部式」という南九州の民俗楽器「ゴッタン」を使っているアーティストだった。失礼ながらはじめてこのイベントで知ったものの、その場で感じた不思議な体験がかなり印象的だった。

ビートルズの和製版オマージュ?の曲だったりを奏でつつ、観客がいるエリアに竜や鬼の姿の巨大人形が展開され、一緒に踊りながら場の一体感を作っている。夕日と相まって、とても不思議な高揚感を感じたのを覚えている。「見る」「聞く」から「一緒に踊る」という関係性の変化、場づくりはめちゃくちゃ面白い観点だと思う。

さいごに

日置市の新たな特産品である「月日貝」。新たにできたスポットである「ツキヒテラス」。市外の方も県外の方も、ぜひ食べにきてほしい。日置市に来たら案内しますね。

さて、少し話が変わる。

最近、GOOD NEIGHBORS JAMBOREEという15年続くイベントの本を読んだ。コアにある大事にしている想いを知ることができつつ、印象的だったのは運営陣のメッセンジャーでのやり取り。

鹿児島の醤油に対する問題提起から、コンテンツ作りの話に展開する流れが記載されていた。詳細は省くが「プロジェクトってこうあるべきだよなあ」と思い直すことができた。

求心力のあるプロジェクトには必ず理念がある。ハリボテじゃない信念がある。理念に本気で向き合おうとすれば、そこに「世の中への問い」と、「解決に向けた仮説」が生まれる。

僕はビジョナリーな人たちが好きだ。「そういう人を集めたいんだったら、まず自分がそうならないと。」とGNJの修一郎さんが教えてくれたのが印象に残っている。

今やっているプロジェクト、これから僕がつくるプロジェクトには、そんな世の中への問いを深めていけるような動き方をしていきたい。

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