なんかGが降ってきた話
まぁ大した話じゃないんだけどね、
ある日、Gが降ってきたのよ。
バイト終わりのお家時間。
深夜、私は一人優雅にお風呂に入っていた。
湯船に浸かりながら、スマホで韓国ドラマを観ていた。
すると、目の前に、"ぽちょん"。何かが落ちてきた。
(え、なに…!?)
最初、私のおでこから何か黒いものが剥がれ落ちたのか出血したのかと思った。
よく見ると、黒い物体が慌てている。(厳密に言うと焦げ茶って感じ。)
Gだ!!! すぐに認識した。
呑気にドラマを観ている場合ではない。
先方もかなり慌てているが、私は先方以上に慌てふためいて、素早く、スマホ片手に浴槽からお風呂場から脱出した。
(もちろん、無事脱出できたのは私一人である。
もし先方にお湯耐性があろうものなら、状況はさらに悲惨なことになっていただろう。)
大騒ぎしながら全裸で飛び出すと、ちょうど母と鉢合わせた。
Gが落ちてきたことを伝え、申し訳ないが浴槽を確認してもらった。
先方は息絶えていた。
(なんかわからないけど、私のせいじゃないけど、ごめんね。)
そう、ここで重要なのは、出現したことよりも、落下型による登場だったことである。
(可哀想ではあるが、)
おかげで、軽いトラウマになった。
落ちてきた"ぽちょん"のシーンが、頭の中で何度も再生された。
自分の身体や顔に落ちていた可能性もあると思うと、未だにゾッとする。
その日寝るまでは、自分の身体についてないか、部屋の隅っこにいないか、キョロキョロしながら過ごした。
翌日くらいまで(意外と切り替えが早い)は、お風呂の天井を何回もチェックした。
そんなこんなでG浴槽出現事件は解決したのだが、
未だに時々Gチェックを実施してしまうという若干の後遺症を負っている。
そのくらいド派手で衝撃的な登場シーンだった。
まぁ最近あった出来事エピソードのネタが誕生したことだし、GもGで可哀想だし、誤って登場してしまった君を許そう。
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