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優しすぎるよ、タクシー運転手さん


優しいタクシー運転手さんだったな。
けど、そんなにいい人してたら疲れちゃいそうだよ。
ただでさえ、神経すり減りそうなお仕事なのに。

だって、怒ってる人とか急いでる人とかがいっぱい乗ってくるわけでしょ?


対面面接に向かってる途中、
電車が運転見合わせ。

しばらく待ったが、動きそうにない。

諦めてタクシー乗り場へ。


4番目で待つことに。

タクシーはなかなか来ない。

並んで待つのは諦めて、タクシーを呼んだ。


タクシー到着予定時刻 10:00。


面接開始時刻 10:30。


10:00、無事乗れた。


何時に着くか尋ねると、10:30〜10:40。

ここから目的地まで、タクシーで20分で着くと思ってた。

途端に焦る。

ここから優しさのパラダイス。


安全運転!って雰囲気だったのに、
遅刻確定の私のために急いでくださり、

私が間に合わないのは1mmも運転手さんのせいではないのに、申し訳ないね〜と腰が低く、

高速も案としては出してくれつつ高速を推してくるわけでもなく(これもありがとうよね)、

電話するならと、テレビの画面のオフをご丁寧に教えてくださり、

急いでるならと、最後の信号待ちで先にお会計してくださり、

最後には、ここ曲がったとこねって降りた後の道を教えてくださり。


だけど、毎日これじゃあ!運転手さん心疲れちゃいそう!



5,400円のお会計で5,500円出して、
100円のお釣りが返ってきた。

先にお会計しといてもらいながら、
しっかり100円のお釣りをもらってるのが
申し訳なくなった。

焦っていてあまり考える余裕がなかった。

たかが100円、されど100円。
私はその100円に感謝を込めたかった。


「ありがとうございます」とは言うのだけど、
タクシー運転手さんにはいつも何かしら残しそびれてしまうみたい。


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