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夫の、3連続の忘年会くらい大目にみてよ…は、ゆるしてあげない話

「ナメんなよー!」

「わたしがなんでも許すなんて思ってたら、それは大間違いだからね!」

堪忍袋の尾が切れてしまった。それも早朝から。

いまはもう死語なのかもしれないけど。
ビーバップハイスクールや湘南爆走族を見てきた世代なので、つい口から出てしまった。名誉のために言えば、いつもはそんな言葉は使わないデスww

なんでこの言葉が出てきたのかと言うと……。

夫の思いやりのない行動がそうさせた。

この発言を振り返ってみると、知らず知らずのうちに”自分を抑えていた”とわかった。
そう気づいた出来事をお話ししたいと思います。


師走に入った途端、夫の帰りが遅くなった。

仕事で夜遅くなるのはよくあること。それほど気にしていなかったけど、毎晩日付が変わってから、そーっと玄関の鍵を開けているらしい。わたしは深〜い眠りに落ちているけど、息子がまだ起きていて一部始終わたしに話してくれる。夫にはナイショだ。

ある朝、

「今夜も忘年会なんだよ」

と夫から言われた。もうそんな時期なんだ、と思っていた私に対して夫は……。

「今週は3日連続の忘年会だよぉ!」

と言う。

「行きたくないけど、行かなくちゃならないトホホ…」とでもいうような表情で訴えてきた。

いつもなら、夫の予定についてはあまり口出ししないけど、今回は違った。何が違うのかわからなかったけど、なぜかイラついたのだ。

もちろん、夫の身体を心配する。
50歳を過ぎ疲れが取れない、と日々訴えているから。

でもそれだけじゃない。

夫はたいてい何も言わずに帰宅が遅い。
夫が連絡しないのはなんでだろう。連絡しなくても、わたしが何も言わないからだ。

……それだけじゃない。2度目、しつこいw

家で夫の家事担当がないから、帰宅が遅くても構わないんだ。結局、家庭を顧みないってことなんだ。

……結果に至った。

だから、夫が出掛けるときに思いが口から出てしまった。

「何時に帰ってもお風呂は沸いてるし、温かいお布団で眠れる。小腹が空いても、何かしら冷蔵庫にストックしてあるもんね!わたしは家にいるから仕事してないとでも思ってるの?仕事も家事もしてるんだからね!」

夫は何も言わずに出掛けた。

言い過ぎたかな、とちょっぴり反省した。


その夜、夫は珍しく20時には帰宅した。
朝、ものすごい剣幕で罵倒されたからに違いない。普段はしない「帰るコール」ならぬ、「帰るLINE」もしてきた。ちょっとはわたしの気持ちがわかったかな?

3日目の忘年会には参加せず、帰ってきたという。だからといって、わたしはすっきりしなかった。

忘年会にいって欲しくないわけじゃない。参加しても早めに切り上げて帰ってきたら、こんなに爆発しなかっただろう。

自分で考えているのが煩わしくなって、気持ちをぜーんぶ夫に伝えた。すると、夫は

「いや、オレもいむれの気持ちを考えて行動すればよかった。思いやっていこう。ごめん……」

そう言われた。

やけに素直な夫に拍子抜けしてしまい、逆に疑いそうになった。でも夫を見る限り他意はないらしい。「疑心暗鬼になっている自分め!」と恥ずかしくなり太ももをツネった。

その後、夫と息子の3人で団欒していると、
「パパ、忘年会はもう終わり?」という息子への返事に夫の正体が明らかになった。

「いや、来週は2回、再来週は3回かな?」

コ、コイツ……

確信犯だ!

今日のところは穏便に済ませようってことで早帰りだったとは……。
まだまだわたしは甘かった。

そして、今夜も会社のサークルの忘年会らしい。

これからは自分の気持ちを抑えずに、ちょいちょい出していこうと思う。
まずは今夜から……笑


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いむれ
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