【短編】サマードリームキャッチャーズ〜砂浜で出会った彼女は〜
冴えない夏。
このまま何もなく過ぎていく夏をただ見送る訳には行かず買うだけ買ってみた。
俺に夏の夢は訪れるのだろうか?
友達とふらり、海へ行く。
醒めない夏。
このまま何もなく去っていく彼を見送る訳にはいかず送るだけ送ってみた。これで戻ってきてくれるなら安いもんだ。
私に夏の夢は訪れるのだろうか。
1人でふらり、海へ行く。
「ねぇねぇ、今1人?俺らと遊ぼうよ!」
私の中で何かがピンと来た。
「暇ですし、いいですよ」
とびっきりの笑顔を添える。
俺の中に稲妻が走る。
…これは、イケる…のか?
そして、私の中でまた何かがピンと来た。
「あの…今日お兄さんのお家着いて行ってもいいですか?」
「えぇ?むしろ…いいんですか…?!」
俺の夏にギリギリで飛び込んできた美女…。
世の中捨てたもんじゃない。
あ、そうだ、今朝買ったアレ…。
私の勘、一等賞。
頂いたお題:「砂浜」
お題を頂いてインスタントフィクションを書きました。今後も継続していこうと思いますので感想や考察などコメント頂けたら嬉しいです。
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