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K
2016年4月3日 22:29
仕事帰り、足早に駅から家までの道を歩く。幾人かの人が道端で立ち止まって上を見上げていることに気付き、視線の先を追ってみる。「あ」思わず声が出た。神社の境内にそれはそれは見事な桜の大木があり満開の花を咲かせている。 一人でこの街に引っ越してきて数か月が経つ。心配事が尽きず、通勤の道のりもどこか上の空で過ごしている私は、この場所に桜の木があることにさえ気付いていなかった。-----