空気を感じてデザインすること
僕が今一番依頼を受けている印刷物をデザイン、編集する仕事は、パソコンひとつあればどこでもできるとてもいい仕事だなと思ってます。
打ち合わせもビデオミーティングが増えてきたし、基本的なやり取りはメッセンジャーでね!みたいなことは、行政との案件でも増えてきたのはここ最近とても感じてて、これがもうスタンダードなんだよ、と感じた瞬間にメールでさえ遥か昔のツールに感じてしまう。
そんな便利な仕事が良いのか悪いのか、一度も会わずに仕事が完結してしまうことも出てきたりして。
遠隔でキャッチボールするみたいな妙な感覚だよなあこれは。
そんなことを思うと、やっぱりその土地の仕事は、出来る限りその土地に出向いてするのがいいと思ったので、今日は電車に揺られて紫波までやってきたぞー!
図書館にはその町の歴史やデザインが詰まっているし、今日行くよーと伝えると、「ここにいるんじゃないかと思って~」って感じにふらっと担当の方が来てくれたりする。
この打合せじゃない立ち話って、メッセンジャーやビデオミーティングでは生まれない会話が生まれるし、意外とそうゆうときに「えーそれいいじゃん!」みたいないい方向に転がっていくから不思議。
予定調和な打合せと業務的なデザインでは、いい作品は生まれない。偶然のインプットと決めすぎない余白、それをもってライブ感のあるデザインをする。その瞬間に生まれるトークライブのような、相手がいるスポーツのような緊張感もまた◎。
僕らの仕事は、完成した成果物で評価されるけど、「なぜこのデザインが生まれたのか」というプロセスに一番の面白さが詰まっていると思う。
頂いたお金で子供たちと一緒に庭にハーブを植えたいと思います。