2日間寝込みました。
ここのところ、嬉しい事に仕事がとっても忙しくほとんど休みない日々が続いていて、とうとう寝込んでしまいました。
今年30歳になりましたが、疲れると熱が出る身体からのサインはもう20代前半から変わっていなくって、今回も「ああ休めって事なんだなあ」と数日間家にこもってます。
特に海外を旅していた頃なんて、月に一度は高熱をだして数日間寝込んでいた。一番大変だったのは、シリアのアレッポで滞在中のとき。この時も40℃近い高熱を出してしまい、寝込みたいのはやまやまなのに、ビザの期限が今日で切れてしまうので真夏で40℃近い気温の中、朦朧としながら30キロのバックパックを背負ってトルコに入ったなあ。
今は少々の無茶をしても大丈夫な環境ではあるのだけど、自分の思っている以上にからだはすぐにサインをくれる。
こんな時でも無いと休む事も無いので、おとなしく数日家で過ごそう。
高熱だし頭痛だし寒気なのに、頭の中では「次の冊子のタイトルどうしよう」とか、「送れてなかったメールあるなあ」とか仕事の事を考えてしまうので、熱も下がってきた3日目の今日は買ったままで読めていなかった本をいくつか手に取って、ソファに寝転がりながら過ごしている。ようやくパソコンも開ける元気が出たところで、ここ数日のメッセージも読めたりした。
大橋鎭子さんが暮しの手帖内に綴ったエッセイをまとめた一冊「すてきなあなたに」は、こういうときにとても良い。その中に、かぜ気味の日にという一節があって、今日はそんな一日を過ごす事にきめた。
”今日は疲れたとか、かぜ気味のときは、こんなお料理はいかがでしょうか、手がかかるようで、かからない料理を一つ。”
冷蔵庫にあった豚肉と、いくつかの野菜を鍋で一緒に煮込むことに。そのそばでぼんやり考え事をしたり、本を読んだりしているとなんだか一石二鳥な気がしてきた。部屋の中がいい匂いになってくると、ここ数日お粥とフルーツくらいしか食べていない胃が少しずつ元気になってきた気がする。
最近仕事も、プライベートも自分以外の「誰か」と一緒にいる事ばかりで、こういう自分ひとりの時間って本当になかった。いやあ、本当に。
仕事であれこれ悩むというか、これで本当にいいのかなと思うことが多かったので、やっぱりこうして一人で過ごしたりする時間が定期的にあるといいな。
それからあれこれ考えながら映画も見た。
最近映像の勉強によく映画も見ているんだけど
かもめ食堂もいいゆるさだったなあ
「ひとは同じではいられないものですよねえ。変わっていくものですから」
「でも、いい感じに変わっていくといいですよね」
「大丈夫、たぶん」
という会話が妙に印象に残った。
そんなこんなであっという間にこどもたちが帰って来る時間になってしまった。
高熱続きでまだ頭痛が残っているので、本読んだり映画みたり料理したり、できるだけ仕事の事は何も考えないようにした良い一日でした。
頂いたお金で子供たちと一緒に庭にハーブを植えたいと思います。